【マイクロCTC検査とPET検査の違い】がん検査を比較して早期リスク発見へ!

マイクロCTC検査やPET検査など、がん検査の種類は複数存在します。

がんは死因第1位の国民病のため「手軽に受けられるがん検査はないのだろうか」「がんを早期発見できる検査が知りたい」と悩んでいる方もいるでしょう。

検査に時間をかけず、早期段階でがんリスクを発見したい場合は、マイクロCTC検査がおすすめです。

マイクロCTC検査なら1回5分の短時間で、血液がんを除く全身のがん細胞を捕捉できます。

本記事では画像からがん細胞を見つけるPET検査と比較し、それぞれの特徴や違いを詳しく解説します。
納得できるがん検査を受けて、心身とも健康に過ごしたい方はぜひ参考にしてみてください。

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マイクロCTC検査とPET検査の特徴

まずはマイクロCTC検査とPET検査に分けて、検査の特徴をわかりやすく解説していきます。
自身に合ったがん検査を選ぶためにも、それぞれの内容をチェックしていきましょう。

 マイクロCTC検査とは?

マイクロCTC検査は1回5分で受けられる、全身のがん検査です。

マイクロCTC検査の特徴

  • 1回5分の採血による全身がん検査
  • 悪性度の高い間葉系がん細胞のみ捕捉
  • 特異度94.45%で陰性結果の正確性が高い

がん細胞は健康な方でも毎日数千個単位で発生しており、進行レベルによって悪性度が変化していきます。

マイクロCTC検査は運動能力を獲得した悪性度の高いがん細胞のみを捕捉するため、がんのリスク度合いが的確に把握可能です。がんに罹患していない方が陰性となる正確性を示す特異度は94.45%で、陰性結果に高い信頼感が持てる特徴もあります。

また前身のCTC検査は、アメリカFDA(日本における厚生労働省に相当)で臨床検査を承認された最先端の研究ツールです。※マイクロCTC検査はFDAの承認は取っておりません。

現状は日本の医学会においても知名度が高くありませんが、標準のがん検査手法として導入する医療現場は多く存在します。

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▼関連記事:マイクロCTC検査を受けるメリット・デメリットとは?がん検査を選ぶポイントも徹底解説!

PET検査とは?

PET検査は、がん細胞がブドウ糖を取り込む性質を利用した画像診断です。

体内に放射性物質を含む薬剤(FDG)を注入し、反応具合からがん細胞の位置を推測します。

PET検査の特徴

  • 一度にほぼ全身をチェックできる画像診断
  • ブドウ糖の消費原理を利用したがん検査
  • 1回2〜5ミリシーベルトの医療被ばくがある

検査でほぼ全身が撮影でき、大腸がんや甲状腺がんの早期発見に有効です。ただし糖尿病や高血糖の方などは、正確な検査結果が得られない可能性もあります。

現在はPET検査とCT検査を組み合わせ、がんの有無や位置を詳細に診断できるようにしたPET/CT検査が主流です。

また放射性物質を用いる性質上、PET検査は2〜5ミリシーベルト、PET/CT検査は10〜25ミリシーベルトの医療被ばくがあります。

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▼関連記事:PET検査とは?検査の方法や特徴・流れについて詳しく解説!

マイクロCTC検査とPET検査を6つの視点から比較

がん検査の特徴がわかったところで、6つの視点から具体的な比較ポイントを解説します。

  • がん検査の所要時間
  • がん検査の被ばく量
  • 発見しやすいがんの種類
  • がん細胞を捕捉できる大きさ
  • がん検査前の準備
  • マイクロCTC検査とPET検査の検査費用

それぞれの内容をチェックしていきましょう。

1.がん検査の所要時間

内閣府世論調査によると、全体の約3割が「受ける時間がないから」を理由にがん検診を受けていません。

自身の許容範囲に照らしあわせて、がん検査にかかる所要時間を見てみましょう。

マイクロCTC検査PET検査
採血に要する時間として、1回5分が目安になります。薬剤投与や待機時間を含めると、2〜3時間ほどが目安です。最新式のPET/CT主体で全身がん検査をする場合は、約10時間が目安になります。

2.がん検査の被ばく量

検査や治療などで放射線を利用する場合は、一定の医療被ばくが発生します。

医療被ばくは規定対象から外れますが、国が示す線量限度は次のとおりです。

一般人職業人
1年間に1ミリシーベルト1年間に50ミリシーベルトかつ、5年間で100ミリシーベルト

各検査の医療被ばく量を比較してみましょう。

マイクロCTC検査PET検査
マイクロCTC検査における医療被ばくはありません。1回あたり2〜5ミリシーベルトの被ばく線量があります。PET/CT検査の場合は1回10〜25ミリシーベルトになり、被ばく線量が増加します。

3.発見しやすいがんの種類

国内では次のがん検診を推奨しています。

厚労省が指針で検診を勧める5大がん

  • 大腸がん
  • 胃がん
  • 肺がん
  • 子宮頸がん
  • 乳がん

早期発見が生存率を高めるポイントになるため、それぞれの検出項目をぜひ参考にしてみてください。

マイクロCTC検査PET検査
血液のがんを除く、全身のがん検査がおこなえます。悪性度の高いがん細胞のみ捕捉するため、リスク度合いも的確に把握可能です。大腸がんや甲状腺がんの早期発見に向いています。ただし早期の肺がん、胃がん、前立腺がんは発見できる可能性が低いです。

4.がん細胞を捕捉できる大きさ

がん細胞は約1mmになると血管につながり、血管から栄養を取り込みます。

増殖を繰り返し、細胞が10億個にまで増えた段階が約1cmの大きさです。

なお、がん細胞の大きさと悪性度は比例しないため、いかに早期発見できるかが生存率を左右するポイントになります。

マイクロCTC検査PET検査
がん細胞が約1mmに成長した段階から捕捉します。定期的に受診すれば、ステージⅠ以前の超早期発見も可能です。がん細胞が約1cmに成長した段階から捕捉可能です。

5.がん検査前の準備

マイクロCTC検査PET検査
検査にあたって事前準備の必要はありません。採血時に注射の痛みが多少ありますが、身体的な負担は非常に少ないです。検査を受ける前に、約6時間の絶食が必要です。検査後は体内に放射線が残っているため、妊婦や子どもと12〜24時間は接触できません。

6. マイクロCTC検査とPET検査の検査費用

マイクロCTC検査PET検査
1検査あたり約18万円です。PET検査単体で受ける場合は約10万円です。PET/CT検査の場合は、約28万円が検査費用の目安になります。

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がんの確定診断には生検が必要

ここからはがんの確定診断に必要な生検と、生検に伴う生命のリスクについて詳しく解説します。

マイクロCTC検査が確定診断に相当する理由もあわせて紹介しているため、身体に負担をかけずに検査後の方針を決めたい方は、ぜひ最後まで読み進めてみてください。

 生検とは?

生検とは、組織の一部を取り出して組織の形態を調べる検査です。

従来の画像診断(PET検査やCT検査など)で怪しい影が見つけられても、あくまでがんの疑いを発見できた段階にすぎません。
そのため、生検をして病変の原因や悪性度などを確定させる病理組織診断をおこないます。

ただし、生検には次のリスクが存在するのも事実です。

【生検のリスク事例】

生検する部位生検に伴うリスク主な原因
胃、大腸出血、粘膜損傷内視鏡(鉗子)で組織をつまみ取るため
気胸針を刺した穴から空気が抜ける可能性があるため

過去には生検をおこなった患者の死亡事例もあります。

また生検した部位に、必ずしもがん細胞が存在するとは限りません。

肺の奥にある病変や、医療器具が通らない箇所にある病変には、物理的に生検がおこなえない可能性も高いです。

最終判断は患者に委ねられる

生検を受けてがん細胞が検出できなくても、他の部位にがん細胞が潜んでいる可能性は拭えません。

医師は画像診断の所見や、医療現場での経験などにもとづき、総合的に患者にがんの疑いを告げます。

ただし、切除手術をするのか、経過観察をしていくのかは、基本的に患者に委ねられる判断です。

すい臓がんを例に挙げると、ステージⅣの5年生存率は1.9%に低下します。

一方、切除したすい臓は復元できないため、治療後はインスリン注射を打ちながら体の機能を補完しなければいけません。

上記のように根拠が乏しい中で厳しい判断を迫られるのは、現状のがん治療が抱える大きな課題と言えます。

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確定診断に相当するマイクロCTC検査

マイクロCTC検査は、特異度94.45%と非常に高い検査精度を誇ります。

特異度はがんに罹患していない方が陰性となる正確性を示す確率で、検査後の方針を決める重要な判断材料です。そのため検査結果が陰性なら、がんの可能性は極めて低いことがわかり、見えない不安に苛まれることなく日常生活が送れます。

検査結果が陽性の場合は、悪性度の高いがん細胞が潜んでいる可能性が高く、治療方針の決定に役立ちます。

検査のみで確定診断に相当する納得度が得られるため、「がん検査で生命に関わるリスクを冒したくない」「がんの不確定要素をなくして適切に対処したい」と考える方はぜひ受診を検討してみてください。

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まとめ

本記事では、マイクロCTC検査とPET検査の違いについて紹介しました。

がん検査を受ける際の6つの視点から比較してきましたが、短時間で全身のがん検査をおこないたい場合はマイクロCTC検査がおすすめです。

マイクロCTC検査なら1回5分と検査時間が非常に短く、血液がん以外のがんリスクが的確に把握できます。

医療被ばくや生検を避けられる身体的メリットも多いため、どちらのがん検査を受けるべきか悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。

<参考文献>
内閣府 世論調査「がん検診を受けない理由」
環境省 線量限度の適用
全国がんセンター協議会「5年生存率 2011年〜2013年全症例」

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