乳がんはストレスで悪化する!乳がんの原因や予防する生活習慣のポイントを解説

近年、乳がんとストレスの関与が解明され、ストレスが乳がんを悪化させると岡山大学や国立がん研究センターの研究で報告されました。

ストレスが溜まると交感神経が刺激され、交感神経の働きが乳がん組織に影響し、がんの悪化や転移につながります。

しかしストレス社会と呼ばれる現代では、生活の中でストレスを抱える方も多いのではないでしょうか。

記事では乳がんとストレスの関係を解説し、さらに乳がんの予防につながる生活習慣のポイントを紹介します

とくに乳がんの発症リスクが高くなる30代後半から60代の方は、ぜひ参考ください。

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乳がんとはどのような病気?

乳がんとは乳腺の組織ががん化して発症する病気です。

乳房には乳頭から放射線状に複数の乳腺が大胸筋まで伸び、乳腺は母乳を運ぶ乳管と母乳をつくる小葉に分かれます

乳がんの多くは乳管の上皮細胞ががん化し、悪性腫瘍となります。

がんが進行すると、乳管や小葉に留まるがんが周囲の組織を破壊し、乳腺内の組織にまで広がり、最終的には血液やリンパ液の流れに乗り転移するでしょう。

女性の場合、乳がんは部位別がん罹患率が最も高く、9人に1人かかると推定されます。

乳がんは30代後半から増加し、40~60代に最もかかりやすい病気です。

2021年、国立がん研究センターが公開した部位別がん死亡数は、30~64歳までの場合、乳がんが最も高い結果となりました。

ただし乳がんは早期発見できれば生存率が高く、各ステージごとの10年生存率は次のとおりです。

乳がんのステージ乳がんの状態10年生存率
Tis乳管内にとどまる超早期のがん94.72%
0期画像診断で異常な影やしこりが認められないもの95.45%
Ⅰ期しこりが2cm以下

リンパ節への転移がないもの
 89.10%
Ⅱ期しこりが2cm以上5cm以下

リンパ節への転移が疑われるもの
78.60%
ⅢA期しこりが5cm以上58.74%
ⅢB期しこりが皮膚に及んでいるもの52.04%
Ⅳ期しこりの大きさにかかわらず、他臓器への転移が認められたもの25.49%

乳がんは、0期・Ⅰ期の10年生存率が90%前後あるのに対し、しこりが見つかりやすいⅡ期以降では78.6%です。さらに、しこりが5cm以上の大きさになるⅢ期以降では58.74%にまで下がります。

自身で触れて偶然見つけられるしこりの大きさは、2cm以上です。

セルフチェックを続けていれば、1cmのしこりでも見つけられるのかもしれません。

そのため乳がんは早期発見できるよう、日頃からのセルフチェックや乳がん検診が重要です。

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乳がんの原因

ここでは乳がんの原因について次の内容を紹介します。

  • 乳がん発症のリスク因子
  • 遺伝性の乳がん

乳がん発症のリスク因子 

乳がん発症のリスク因子は次のとおりです。

  • 未婚
  • 出産未経験
  • 出産回数が少ない
  • 高齢出産
  • 授乳未経験
  • 初経年齢が早い
  • 閉経年齢が遅い

乳がんはホルモン依存性とホルモン非依存性に分けられ、ホルモン関与の有無により原因や治療法が異なります。

乳がんの種類ホルモン依存性の有無がんの特徴治療法
ホルモン受容体陽性乳がんホルモン依存性エストロゲンの増殖でがん化する乳がん

乳がん全体の70%を占める
ホルモン療法
HER2陽性乳がんホルモン非依存性HER2(ハーツー)と呼ばれるがん細胞の増殖に関与するタンパク質が増えてがん化する乳がん

乳がん全体の15~20%を占める
抗HER2薬
トリプルネガティブ乳がんホルモン非依存性ホルモン受容体、HER2タンパクの発現が認められない乳がん

乳がん全体の15~20%を占める
抗がん剤

そのため乳がんと診断された場合、まずホルモン受容体検査をおこない、エストロゲン関与の有無を調べます。

乳がんの発症にはエストロゲンが深く関わり、エストロゲンの分泌過剰が乳がんのリスク因子です。

初経年齢が早かったり、出産経験がなかったり、エストロゲンの分泌期間が通常よりも長い場合、乳がんのリスクは上昇します。

エストロゲンはエストロゲン受容体と結合すると、細胞が分裂して増殖し、がん化につながります。

ホルモン依存性のがんをホルモン受容体陽性乳がんと呼び、ホルモン受容体陽性乳がんは発症する割合が最も多く、乳がん全体の70%です。

ホルモンに依存しないHER2陽性乳がんは、がん細胞の増殖に関与するHER2タンパク質が原因です。

乳がん細胞の表面に存在するHER2タンパクはがん細胞の増殖をコントロールし、さらに増殖のスピードが早いため注意しなければいけません。

一方、トリプルネガティブ乳がんは、ホルモン受容体、HER2タンパクの発現が認められないがんです。

ホルモン受容体陽性乳がんの治療法はホルモン療法、HER2陽性乳がんは抗HER2薬に対し、トリプルネガティブ乳がんは抗がん剤を使用します。

乳がんは種類により原因が異なるため、原因にあわせた治療が必要です。

遺伝性の乳がん

乳がん全体のうち、遺伝性乳がんの頻度は7~8%程です。

遺伝性の乳がんのなかで、遺伝性乳がん卵巣がん(HBOC)が最も多く占めます。

遺伝性乳がん卵巣がんはほかの乳がんと異なり、次のような特徴があるため参考にしてみてください。

  • 乳がんのみでなく卵巣がんも発症しやすい
  • 乳がんを発症した年齢が若い
  • 乳がんな両方の乳房に発症する
  • 片方の乳房に複数回の頻度で乳がんを発症する
  • トリプルネガティブ乳がんが多い
  • 男性が乳がんを発症する
  • 家系内に乳がん、卵巣がんをはじめ、すい臓がん、前立腺がんになった方がいる

遺伝性乳がん卵巣がんは特定の遺伝子(BRCA1またはBRCA2)の変異が原因となり発症します。

そのため遺伝性乳がん卵巣がんが疑われた場合、次の条件をひとつでも満たせば、保険診療でBRCA1/BRCA2遺伝子検査が可能です。

  • 45歳以下で乳がんを発症
  • 60歳以下でトリプルネガティブ乳がんを発症
  • 2回以上乳がんを発症
  • 第3度近親者内(いとこ、曾祖父母、大叔父、大叔母など)が乳がん、卵巣がんまたはすい臓がんを発症
  • 男性乳がん
  • 近親者にBRCA1/BRCA2遺伝子変異がある

さらに遺伝性乳がん卵巣がんは、加齢により発症リスクが上昇します。

通常乳がんにかかるリスクは生涯で10.6%ですが、BRCA1遺伝子変異がある場合、70歳までに57%の方が乳がんを発症します。

一般的な日本人BRCA1遺伝子変異BRCA2遺伝子変異
乳がんのリスク10.6%70歳までに57%70歳までに49%

遺伝性がんの場合、がんが複数か所で発生し、通常よりも若い年齢で発症するため、より注意が必要です。

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乳がんはストレスで悪化する

岡山大学や国立がん研究センターの研究により、乳がんはストレスでの悪化が報告されます。

乳がんとストレスの関係に関する内容は次のとおりです。

  • 交感神経が乳がんの増大や転移に関係している
  • ストレスホルモンが乳がんの増大や転移を促す

交感神経が乳がんの増大や転移に関係している 

これまでも慢性的なストレスががんの悪化につながると報告されますが、岡山大学らの研究チームは交感神経に着目し、交感神経とストレスの関与を明らかにしました。

国立がん研究センターで手術を受けた乳がん患者を対象に、がん組織を採取して研究したところ、研究結果は次のとおりです。

  • 交感神経密度が高い場合、予後が不良
  • がん組織に入り込んだ交感神経を刺激すると、がんが大きくなり遠隔転移が増加
  • がん組織に入り込んだ交感神経を抑えると、乳がんと転移がんを抑制

ストレスが溜まると、乳がん組織に分布する交感神経が活性化され、がんの増大や転移に影響を与えます。

一方、交感神経を抑えると乳がんと転移がんの抑制が可能であり、今後、交感神経の操作が乳がん治療の新たな選択肢になると結論づけられます。

ストレスホルモンが乳がんの増大や転移を促す[kR3] 

スイスのバーゼル大学の研究チームが、モデルマウスを使った動物実験で、ストレスホルモンが乳がんの増大や転移への影響を明らかにしました。研究結果は次のとおりです。

  • がんが転移した場合、ステロイドホルモンの受容体であるグルココルチコイド受容体が活性化
  • がん転移がみられたマウスはステロイドホルモンの値が高い
  • ステロイドホルモンが高濃度になると、グルココルチコイド受容体が活性化し、がんんの転移や拡大を引き起こす
  • グルココルチコイド受容体はがん治療に使う薬剤の効果を減弱させる

バーゼル大学の研究では、がんの増大や転移には高濃度のステロイドホルモンやステロイドホルモン受容体の活性化が影響します。

そのためステロイドホルモンを抑え、グルココルチコイド受容体を阻害できる新たな乳がんの治療薬が期待されます。

しかしがん患者が抱えるストレスは強く、今後はがん患者のストレス軽減も重要な課題です。

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乳がんの症状

ここでは乳がんの症状について次の内容を紹介します。

  • 要注意の症状
  • 乳房にしこりがある場合は早めに受診する

要注意の症状

乳がんの症状の中で、とくに注意が必要な症状は次のとおりです。

  • しこり
  • 皮膚のへこみやひきつれ
  • 皮膚の色の変化
  • 乳頭からの分泌物
  • 乳頭部分の湿疹やかさぶた

これらの症状はセルフチェックで調べられます。

入浴前や入浴中、鏡を見ながら左右の乳房を確認し、せっけんを手につけて触診しましょう。

乳房にしこりがあると、しこりに皮膚が引っ張られ、すじ状のひきつれや、えくぼ状のへこみ、乳頭部分の陥没がみられます

ほかにも乳がんの場合、乳頭部分をつまむと茶褐色の分泌液が出ます。

分泌物が片側乳房の乳管から一か所のみ出る場合、検査が必要です。

乳房にしこりがある場合は早めに受診する

乳がんで最もみられる症状は、乳房のしこりです。

セルフチェックでは2cm以上のしこりであれば、触ると偶然発見できるでしょう。

乳房にしこりを見つけたときは、早期発見のためにも早めに医療機関への受診が大切です。

ただし乳房のしこりは乳腺炎でも起こるため、乳がんのしこりとの違いを知りましょう。

乳がんでのしこりの特徴乳腺炎でのしこりの特徴[土4] 
・しこりが硬くてゴツゴツしている
・しこりを押しても動かない 
・しこりに弾力性がある
・しこりを押したりつまんだりすると動く
・場所によりしこりが硬かったり柔らかかったりする

乳腺炎は乳房組織に感染や炎症が起こるため、発熱や乳房の痛み、倦怠感などの症状を伴います。

乳がんのしこりの特徴は、硬く動きにくいといわれますが、大きさや硬さには個人差があるためしこりのみで良性か悪性か自身での判断は不可能です。

しこりが認められた場合、乳がん検診を待たず早めに医療機関を受診しましょう。

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乳がんの検査方法

乳がんの検査方法は次の3つです。

  • 触診
  • マンモグラフィ
  • 超音波(エコー)検査

触診

乳がん検査の触診はしこりがないか、まわりの皮膚や乳房の状態の確認です。

触診では指で乳房の下からわきの下を通りしこりの有無を調べ、しこりがあるとしこりの硬さ・大きさ・動き方をみます

ほかにも乳頭をつまみ、分泌物がでないか乳がんにみられる症状を診察します。

マンモグラフィ

マンモグラフィは乳がん検診でもおこなわれる検査で、乳房をX線で撮影し、乳房内のしこりの有無や大きさの確認が可能です。

とくにマンモグラフィでは、乳房を触診してもわからない石灰化病変の発見に優れます

マンモグラフィの検査時には乳腺の重なりを少なくするため、均一に乳房を薄く伸ばします。

薄く伸ばした乳房をガラス板で挟むとき、人により痛みを伴うので注意しましょう。

超音波(エコー)検査

超音波検査は超音波を発する超音波プローブを乳房に当てると、超音波が反射し、乳腺は白く、乳がんは黒く映るため、乳がんの発見が可能です。

とくに脂肪組織よりも乳腺実質の割合が多い高濃度乳房は、マンモグラフィで検査すると、乳房の大部分が白く映るため腫瘍の診断が困難です。

そのため高濃度乳房の場合、マンモグラフィより超音波検査が適するでしょう。

またマンモグラフィと異なり超音波検査はX線を使用しないため、被ばくのリスクがありません。

ただし乳がん検診の場合、マンモグラフィが国際基準となるため、超音波検査はマンモグラフィで異常が認められた場合のみ追加でおこなえる検査です。

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乳がんの治療法

乳がんの治療法はがんのステージにより異なり、ステージが0期からⅢA期では手術が中心です。

ステージがⅢB期以降の場合、手術ではがんの摘出が困難なため、薬物療法が中心となり、必要であれば放射線治療もあわせておこないます。

乳がんの治療法は次のとおりです。

  • 手術
  • 放射線治療
  • 薬物療法

手術

乳がんのステージが0期からⅢA期の場合、手術ですべてのがんを摘出できる可能性があるため、まず手術が適用され、術後は再発リスクを防ぐために追加治療が必要です。

手術ではがんの広がりにより乳房を温存するか、切除するか決められます

乳房温存手術では、乳房を全摘出せず、周辺の正常乳腺を含むがんの部分切除をおこなうため、乳頭や乳輪が残り、切除後は乳房の変形が軽度になるよう整えられます。

日本では乳がんの手術を受ける3人に2人は、乳房温存手術です。

切除する範囲で、乳房温存手術の手術法が異なるため、次を参考ください。

乳房温存手術の種類詳細
乳房扇状部分切除術乳頭を中心に腋窩リンパ節まで扇形に切除

最も切除する範囲が広い
乳房円状部分切除術しこりとその周辺を円状に切除

切除する範囲が比較的狭い
腫瘤摘出術しこりのみを摘出

しこりがごく小さいときのみおこなう

乳房の全摘出では、胸筋温存乳房切除術がおこなわれ、両側の胸筋を残し、乳房を切除します。

胸筋を残すと、術後の筋力低下や運動障がいの軽減が可能です。

放射線治療

乳がんの放射線治療では、がんに高エネルギーのX線を照射し、がん細胞を死滅させます。

1日1回、週5回のスケジュールで約4〜6週間かけて放射線治療をおこないます

放射線を照射した部分は副作用で日焼けのように赤くなり、ひりひりする場合がありますが、治療後2週間程経つと治まるでしょう。

また放射線治療時に、放射線が肺を照射すると、肺炎のリスクが高まるため注意が必要です。

薬物療法

乳がん治療の薬物療法は、乳がんの種類やステージにより使用する薬剤が異なります。

ホルモン受容体陽性乳がんの場合、ホルモン療法を中心に、トリプルネガティブ乳がんの場合、抗がん剤を中心に薬物療法をおこないます

具体的に薬物療法に使用する薬剤は、次を参考にしてください。

薬物療法使用する薬剤処方される薬(例)
化学療法抗がん剤アルキル化薬
代謝拮抗薬
分子標的療法分子標的薬チロシンキナーゼ阻害剤
mTOR阻害薬
ホルモン療法ホルモン療法薬抗エストロゲン薬
その他の薬物療法分子誘導療法レチノイド
 免疫調整薬免疫チェックポイント阻害薬

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乳がんを予防する生活習慣のポイント

ここでは乳がんを予防する生活習慣のポイントを次の5つ紹介します。

  • ストレスを溜めない
  • 肥満を予防する
  • 適度な運動をおこなう
  • たばこやお酒は控える
  • 健康的な食生活

ストレスを溜めない[土5] 

ストレスは乳がんを悪化させるため、ストレスを溜めないことが大切です。

ストレスを溜めないよう十分な睡眠を心がけ、リラックスできる時間を作りましょう

お風呂にゆっくり浸かったり、好みの音楽を聞いたり、自身に合ったストレス解消法の発見が大切です。

肥満を予防する

乳がんを予防するためには、肥満に注意しましょう。

肥満は閉経前後ともに乳がんのリスクとなり、BMIの値が大きくなるほど乳がんのリスクが上昇します

BMI別の閉経前後の乳がん発症リスクは次のとおりです。

閉経前BMI27~30:1.45倍
BMI30以上:2.25倍
閉経後BMI27~30:1.09倍
BMI30以上:1.34倍[土6] 

BMIが高い方は生活習慣を見直し、無理のない範囲で肥満を予防しましょう。

適度な運動をおこなう

乳がんの予防には、適度な運動も大切です。

体力が落ちている場合、無理をせず軽い運動や水中ウォーキングなどがおすすめです。

日本乳がん学会が発行している「患者さんのための乳癌診療ガイドライン2019年版」では、週一回程度のウォーキングをした場合、乳がんの再発リスクを25%、死亡リスクを35%低下させると報告されます。

さらに乳がん診断後に適度な運動を続けると、身体活動性のほかに、不安や抑うつなどの心理面、家族や友人との関係性がよい状態であると、研究で明らかになりました。

運動をおこなうときは、無理のない範囲で、定期的な運動を心がけましょう。

たばこやお酒は控える

乳がんを予防するためにも、たばこやお酒は控えましょう。

喫煙による乳がん発症リスクの上昇はほぼ確実です。

さらに受動喫煙も乳がんを発症させる可能性があるため、禁煙のみならず他人のタバコの煙も避けましょう。

また飲酒による乳がん発症リスクの上昇もほぼ確実です。

アルコール摂取量が多くなるほどリスクが高くなるため、お酒を楽しむときは次の摂取量を目安にしましょう。

  • 日本酒:1合(180mL)
  • ビール:中ジョッキ1杯(500mL)
  • ワイン:ワイングラス2杯(200mL)

健康的な食生活

乳がんの予防には、健康的な食生活が大切です。

大豆やイソフラボンは、乳がん発症のリスク低下が報告されます

ただしイソフラボンのサプリメントでは証明されていないため、大豆食品からイソフラボンを摂取しましょう。

さらに大豆イソフラボンは、乳がんの治療剤であるタモキシフェンと構造が似ているため、乳がんを予防する効果が期待されます。

マイクロCTC検査をチェック

全身がん検査を手軽に短時間で受けたい方はマイクロCTC検査がおすすめ!

最後に乳がんを始めとする全身がん検査を手軽に受けられるマイクロCTC検査について、次の内容を紹介します。

  • 1回の採血のみで血液がん以外の全身のがんリスクを発見できる
  • 血中に流れるがん細胞そのものを直接捕捉して個数まで明示
  • 医療被ばくを避けたい方も安心してがん検査が受けられる

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1回の採血のみで血液がん以外の全身のがんリスクを発見できる

乳がんは早期発見が重要な一方、2019年の乳がん検診受診率は47.4%です。

受診率は年々増加していますが、ほかのがん検診と同様に高くありません。

厚生労働省がおこなった「がん対策に関する世論調査」では、がん検診を受けない理由として、「受ける時間がない」「健康に自身があり、受ける必要がない」などが挙げられます。

マイクロCTC検査では1回5分程度の採血のみで血液がん以外の全身のがんリスクを調べられます。

そのため検査を受ける準備や待ち時間が少なく、忙しい方にもおすすめです。

マイクロCTC検査は、全国112か所の医療機関で受けられます。

マイクロCTC検査の対象医療機関件数
東京都31件(渋谷区、新宿区、中央区など)
大阪府15件(大阪市、藤井寺市、豊中市など)
愛知県4件(名古屋市、岡崎市)

血中に流れるがん細胞そのものを直接捕捉して個数まで明示

マイクロCTC検査では、がんが増殖するとき、血中に漏れ出たがん細胞を直接捉えて個数まで明示します。

さらにがん細胞のなかでも浸潤・転移しやすいがん細胞に特化して検出が可能です。

そのためがんの確実性が高く、特異度は94.45%です。(※特異度:がんでない方が陰性となる正確性)

CT検査やMRI検査など画像診断では、腫瘍が1cm以上の大きさになるまで発見できません。

一方、マイクロCTC検査は血中のがん細胞を直接捕捉するため、浸潤・転移しやすいがん細胞の早期発見が可能です。

マイクロCTC検査では、浸潤・転移しているがんのみでなく、悪性度の高いがん細胞が身体にある場所を調べられます。

医療被ばくを避けたい方も安心してがん検査が受けられる

マンモグラフィを含むX線検査やCT検査などは、医療被ばくのリスクがあります。

1回あたりの被ばく量は0.2mSv以下であり少量ですが、被ばくを避けられません

マイクロCTC検査は採血のみで検査できるため、医療被ばくを避けたい方も安心してがん検査を受けられます。

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まとめ

記事では乳がんとストレスの関係を解説し、さらに乳がんの予防につながる生活習慣のポイントを紹介しました。

ストレスは乳がんを悪化させる原因であり、ストレスが溜まると、乳がん組織に分布する交感神経が活性化され、がんの増大や転移への影響が明らかです。

心理社会的要因と乳がんの発症リスクについては今後も検討が重ねられるでしょう。

乳がんは女性の部位別罹患率が最も高く、9人に1人かかると報告されます。

早期発見できれば10年生存率が高くなる一方、乳がん検診の受診率は半数程です。

忙しくて検診を受けられない方には、1回5分程度の採血のみで、乳がんを含む全身がんが調べられるマイクロCTC検査がおすすめです。

マイクロCTC検査は全国112か所で受けられるため、ぜひ近くの医療機関を検索ください。

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