がんは怖い病気?定期検診での早期発見が重要な理由や不安なときの対処法を解説

日本人の2人に1人が、がんになる時代といわれています。※1

「がん」と聞くと、死をイメージする方も多いでしょう。しかし、すべてのがんが死につながりません。

過度な恐怖・不安を解消させるためには、がんに関する知識を深めることが大切です。

本記事では、国民のがんに対する印象をはじめ、がんと診断されたときの行動や心の落ち着かせ方、がんの予防法などを詳しく解説します。ぜひ、参考にしてみてください。

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がんを怖いと思う方は多い?

近年、医療の進歩はめざましく、がんに対する治療法や予防法は増えています。

また、がんによる死亡者数は1990年代半ばをピークに減少し、生存率は上昇傾向にあります。※2

しかし、がんを100%治らない病気と勘違いしている方も少なくありません。

次章では、がんに対する国民の印象を紹介します。

約9割が怖いと感じている

内閣府が公開した「がん対策に関する世論調査」によると、がんが怖い印象を持っている方の割合は、90%を上回ります。※3

年齢別の内訳は、下記のとおりです。

18~29歳30~39歳40~49歳50~59歳60~69歳
怖い印象をもっている95.5%95.6%92.0%88.6%90.1%
(参考:内閣府|がん対策に関する世論調査(2023年)

年齢別にみると、18~29歳、30~39歳の比較的若い方の多くは、がんに恐怖心を抱いており、国が推奨するがん検診の対象となる40歳以降は、緩やかに割合が減ります

一方、がんを怖いと感じないと回答した方は、全体で2.0%に留まりました。

怖いと感じる主な理由

がんを怖いと感じる主な理由は、下記のとおりです。

  • 死に至る場合があるから
  • がんやがん治療に、痛みが生じるから
  • 家族や親しい友人に、負担をかけるから
  • がんの治療費が高額になる恐れがあるから

多くの方が「がん=死」の印象が強く、世論調査の結果では、最も回答数が多い81.6%でした。※4

次いで、回答数が多い順に、がんそのものや治療に伴う痛みが怖い方は62.6%、家族・友人などへの負担に恐怖を覚える方は58.6%、経済面の心配をしている方は57.5%です。※5

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がんは本当に怖い病気?

多くの国民が、がんに対して恐怖を感じています。

しかし、がんには根治が望めるものも存在するため、過剰に恐れる必要はありません

ここからは、がんに関する正しい知識を紹介します。

放置すると怖い

がんは、早期に発見し、適切な治療をおこなえば9割以上が治るといわれています。※6

一方、がんと気付かなかったり、体の異変を感じても医療機関を受診しなかったり、がんを治療せずに放置すると、病期は進行して全身に転移する恐れがあります

結果、手の施しようがなくなり、命を落とすケースも少なくありません。

そのため、定期的に自身の体と向き合い、気になる症状が現れたら検査を受けることが大切です。

がん検診の受診が大切

がんを怖いものにしないためには、がんの早期発見・早期治療に有効な、がん検診の受診が重要です。

多くのがんは、早期の段階では自覚症状が現れにくく、自身で気付けません。また、健康診断や通常の診察では、がんを見つけることは困難です。

がん検診は、がんの発見に特化した検査をおこない、適切な治療に結びつけて、がんによる死亡を減らすことを目的としています。

がん検診は、下記に分類されます。

  • 対策型検診(住民検診・職域検診)
  • 任意型検診(人間ドック)

対策型検診では、公的な予防対策として、医学的根拠に基づいた検査を実施します。費用は無料~数千円程度と、経済的な負担が少ないことが特徴です。

しかし、対象年齢や受診間隔が決まっており、該当しない限り受けられません。

一方、人間ドックを代表とする任意型検診は、医療機関が提供しているサービスであり、費用は完全自己負担ですが、20歳以上であれば自身が希望する間隔での受診が可能です。

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がんと診断されたらどうすべき?

がんと診断されたら、心を落ち着かせて下記の行動をおこないましょう。

  • 主治医と治療法を相談する
  • 自身で正しい情報を調べる
  • セカンドオピニオンを受ける

次章で詳しく解説します。

主治医と治療法を相談する

がんと診断されたら、前向きに治療を受ける準備をしましょう。

がんの治療は、主に進行程度を示すステージ(病期)と体の状態、患者の希望を考慮しておこなわれます

まずはがんの種類・性質・大きさ・広がりなど、自身のがんの状態を知ることが大切です。そして、次は治療法に関する知識を深めましょう。

主ながんの治療法は、下記のとおりです。

  • 手術治療
  • 薬物療法(抗がん剤治療)
  • 放射線治療

単独でおこなうほか、複数の治療を併用する場合もあり、主治医はより効果的な治療法を提示します。

治療のメリット・デメリット、副作用・後遺症、再発の可能性など、できる限り詳しい情報を得て、納得したうえで治療を受けましょう。

自身で正しい情報を調べる

がんと診断されたとき、自身でがんについて調べる方も多いでしょう。

近年、インターネットやSNSなどの普及により、誤情報や虚偽情報に接触する機会が増えています。

そのため、自身で調べる際は、情報元に注意して正しい最新情報を集めることが重要です。

がんの部位・種類により、専門の学会や研究者、厚生労働省が作成した診療ガイドラインがあります

診療ガイドラインは、科学的根拠に基づいて最新の情報をまとめた文章です。病気の概要をはじめ、検査法・治療法、予後の予測などが掲載されています。

インターネット上にも公開されているため、参考資料として活用しましょう。

そのほか、がんに関する情報収集には、下記もおすすめです。

  • 国立がん研究センター(がん情報サービス)
  • 公益財団法人 日本対がん協会
  • 厚生労働省・各自治体の公式サイト
  • がんの関連学会(癌学会・癌治療学会・日本臨床腫瘍学会など)の公式サイト

セカンドオピニオンを受ける

セカンドオピニオンとは、患者の疑問・不安・悩みに応じて、納得したうえでよりよい医療を受けられるように支援する仕組みです。

下記に該当する方は、セカンドオピニオンを検討しましょう。

  • がんと診断されたが、別の医師の意見も聞きたい方
  • 治療法が選択できない方
  • 選択した治療法が正しいかどうか不安な方
  • 担当医の話に納得いかない部分がある方

セカンドオピニオンは、現在の主治医のもとで治療を受けることが前提です。転院して別の医師のもとで治療を受けることではありません。そのため、主治医の紹介状が必要です。

セカンドオピニオンの流れは、下記のとおりです。

  • 主治医の診断を受ける
  • セカンドオピニオンの病院を探す
  • 病院へ連絡し、予約する
  • 主治医から紹介状と検査結果のデータを受け取る
  • セカンドオピニオンを受けて、結果を主治医に報告する

治療法の選択に迷っている間に、がんが進行するケースも少なくありません。

早期に治療をはじめるためにも、セカンドオピニオンを利用する際は速やかに手続きをおこないましょう。

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がんを怖いと感じた際の対処法

がんと告知されたときや、がんの疑いを指摘されたときは、大きな衝撃を受け、次第に、「怖い」「つらい」「悔しい」などの感情が押し寄せてきます。

そのような気持ちは、周囲に打ち明けたり、仲間を見つけたり、1人で溜め込まないことが大切です。

ここからは、不安・心配を感じたときの対処法を紹介します。

家族・友人に相談する

がんが怖いと感じるときは、まず家族・友人に相談しましょう。

具体的な相談内容がなくとも、話を聞いてもらう、自身の意見を伝えるなどの行為は、心の切り替えと考え方の転換に有効です。

また、話すことで自身の気持ちに整理が付いたり、がんであることを受け止められたりと、前向きに治療を受ける材料の一つになります

「がんの社会学」に関する研究グループは、がん体験者の悩みや負担などに関する実態調査をおこないました。

その結果、がんと診断されたとき、家族・親戚に相談した方が69.1%と最も多く、次いで友人・知人が22.1%、医師が12.0%でした。※7

自身のなかで溜め込まず、家族や友人に相談して気持ちを軽くしましょう。

がん相談支援センターを利用する

がん相談支援センターとは、医療ソーシャルワーカーや看護師などが、患者や家族の不安・悩み・困りごとの解決をサポートする、無料の相談窓口です。

がんが疑われたとき、がんの告知をうけたとき、がんの治療中・経過観察中・治療後など、さまざまなタイミングで相談ができます。なお、匿名での利用も可能です。

下記は、がん相談支援センターで相談できる主な内容です。

  • 治療について
  • 不安・心配などについて
  • 家族とのかかわりについて
  • 療養生活や支援制度、介護・福祉サービスについて

がんの治療やセカンドオピニオン、副作用との上手な付き合い方など、治療全般の相談が可能です。

また、今の気持ちを話したい方、不安でたまらない方、家族としてがんとの向き合い方を知りたい場合などにも利用できます。

そのほか、活用できる助成・支援制度、介護・福祉サービスの紹介、介護保険の手続き方法などのサポートが受けられます。

コミュニティーサイトに参加する

がんを怖いと思う背景には、孤独感が存在するケースが少なくありません。

がんと診断されたら、同じような悩みを持っている患者・家族同士が交流するコミュニティーサイトに参加しましょう。

日本では、さまざまな団体や施設が、がん患者の支援サービスとしてコミュニティーサイトを開設しています。

インターネット上のチャット、掲示板、メッセージなどを通じて、悩みや体験談を話す・聞くことで、「1人ではない」と気付き、気持ちが楽になるでしょう。

コミュニティーサイトのなかには、インターネット上で出会った仲間と直接会う場を設けている団体もあります。

がんと向き合う仲間と実際に語り合うことは、問題の解決のヒントを得たり、がんとの付き合い方が学べたりと、非常に有意義な機会になるでしょう。

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マイクロCTC検査は短時間で全身のがんリスクを判定

マイクロCTC検査は、1回5分の短時間で全身のがんリスクがわかる血液検査です。

全国の提携クリニックで検査が可能であるため、大きな病院や遠方の医療機関にいく手間が省けます。

がんは怖いけど検診を受ける時間がない方や、通勤・買い物のついでにがんリスク検査を受けたい方に、おすすめです。

ここからは、マイクロCTC検査の特徴を紹介します。

超早期のがんリスクも判定可能

マイクロCTC検査は、従来の検査より超早期にがんリスクが明確になります。

下記は、マイクロCTC検査と画像検査の比較表です。

発見可能ながん細胞ステージ(病期)
マイクロCTC検査1mm以上ステージⅠ未満
CT検査・MRI検査1cm以上ステージⅠ~
(参考:マイクロCTC検査 | 血中のがん細胞を捕捉するがんリスク検査

マイクロCTC検査は、血中に漏れ出したがん細胞を直接キャッチするため、増殖を開始した1mmのがん細胞の検出が可能です。

一方、CT検査・MRI検査の場合、がん細胞が1cm以上に成長しない限り、発見が難しいといわれています。

1cmのがん細胞の数は、10億個以上です。がん細胞が1cmを超えたら、がんは加速度的に進行します。

がんは、早期発見・早期治療が非常に重要です。定期的にマイクロCTC検査を受けて、がんリスクを把握しましょう。

がん検出された場合は医師に無料相談できる

万が一、マイクロCTC検査でがんが検出されても、1人で悩む必要はありません。

マイクロCTC検査は、アフターフォローに力を入れており、無料相談を実施しています

無料相談は最大30分で、太田医師(代々木ウィルクリニック院長、マイクロCTC検査センター長)が、電話またはオンラインで対応します。

相談自体は無料ですが、カルテ作成料3,300円(税込)が別途必要です。※8

検査の流れ

マイクロCTC検査の検査の流れは、次のとおりです。

  • 予約・会員登録
  • 医療機関の受診
  • 検査結果の確認

マイクロCTC検査の公式サイトから、受診を希望するクリニックを検索して、受診日時を選んで検査を予約します。はじめての方は、会員登録が必要です。

予約後、問診表の入力と支払い内容の選択、同意事項にチェックをして予約を確定します。

検査当日は、予約時間の10分ほど前に来院しましょう。受付で会員情報に登録した名前を伝えて、身分証明書を提出します。

医療機関の指示に従い、採血をおこないます。事前決済を済まされている方は、採血後すぐに帰宅が可能です。

検査から1~2週間で、登録先のメールアドレスに通知が届き、マイページから検査結果の確認ができます。

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がんが怖いに関するよくある質問

最後に、がんを怖いと感じる方からのよくある質問を紹介します。

がんに関する知識を深めることは、過度な不安・心配・ストレスの解消につながります。気持ちを楽にするためにも、ぜひ参考にしてみてください。

がんを予防する方法は?

がんを予防するためには、がんの要因をなくす生活習慣を心がけることが大切です。

国立がん研究センターをはじめとする研究グループは、科学的根拠に基づく「日本人のためのがん予防法(5+1)」を公開しています。※9

がん予防にとって重要な対策は、下記のとおりです。

  • 禁煙をする
  • 節酒をする
  • 食生活を見直す
  • 体を動かす
  • 適正体重を維持する
  • 感染を防ぐ

喫煙や過度な飲酒、塩分の高い食品や熱すぎる・辛すぎる食べ物、野菜・果物の摂取量が少ない食事、運動不足、太りすぎ・痩せすぎは、がんのリスクを高めます

また、感染もがんの原因の一つです。

生活習慣を改善し、感染症の対策・除菌をおこない、がんになりにくい体をつくりましょう。

がんの5年生存率は?

全部位・全ステージのがんの5年生存率は、68.6%です。※10

ステージ別の5年生存率は、下記のとおりです。

ステージⅠステージⅡステージⅢステージⅣ
5年生存率86.1%75.8%51.6%21.2%
(参考:がん統計2021|全国がんセンター協議会加盟施設における5年生存率

早期がんにあたるステージⅠの86.1%に対し、手術治療が困難なステージⅣの5年生存率は21.2%と、2割程度まで低下します。

また、5年生存率はがんの発症部位で大きく異なります。

前立腺がん・乳がん・甲状腺がんが90%を超えるのに対し、すい臓がんは11.1%と非常に低い数値です。※11

再発が怖い・不安と感じるときはどうすべき?

初回のがん治療を終えたあと、再発への恐れ・不安が頭から離れない方もいるでしょう。

また、軽度の頭痛や発熱を、すぐに再発に結びつけてしまう方も少なくありません。

心を落ち着かせて、まずはがんの再発率を確認し、再発したときの治療法を学びましょう

そして、気持ちをがん以外のものに向けることも大切です。

ストレッチやウォーキング、ヨガなどで体を動かしたり、旅行や買い物に出かけたり、日常を楽しみながら、心がくつろげる時間をつくりましょう。

万が一、がんの再発が認められた際には、国立がん研究センターの「患者必携・もしも、がんが再発したら」がおすすめです。

体験者の声が寄せられた手記を参考に、自身のがんとの向き合い方を見つけましょう。

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まとめ

本記事では、がんを怖いと感じるときの対処法や、がんと診断されたらどうすべきかを中心に解説しました。

多くの方は、がんの告知を受けたときに死を意識してしまい、恐怖・不安などの感情が押し寄せてきます。

つらい感情は、家族や友人、医師、コミュニティーサイトなどで打ち明けることが大切です。1人で抱え込まずに、相談できる環境があることを思い出してください。

「体内にがんがあるかもしれない」と、漠然と不安を抱いている方には、マイクロCTC検査がおすすめです。

マイクロCTC検査は、1回5分の採血のみで全身のがんリスクを明示します。従来の検査では発見が難しい、微小ながん細胞の検出も可能なため、がんの超早期発見につながります。

また、がんが検出されなかったときも、一定期間安心して過ごせるため、体の健康はもちろん、心の健康のためにも、マイクロCTC検査を活用しましょう。

〈参考サイト〉

※1:厚生労働省|がんの罹患数と死亡数

※2:国立がん研究センター がん統計|年次推移

※3、※4、※5:内閣府|がん対策に関する世論調査

※6:公益財団法人 日本対がん協会|よくわかる!がんの授業

※7:「がん社会学」に関する研究グループ|2013がん体験者の悩みや負担等に関する実態調査報告書

※8:マイクロCTC検査|検診の流れ

※9:国立がん研究センター|日本人のためのがん予防法(5+1)

※10、※11:公益財団法人 がん研究振興財団|がん統計2024

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