「ストレスを抱えていると、がんになりやすい」と聞いたことがある方もいるでしょう。
がんの原因は、生活習慣や遺伝、感染などといわれていますが、ストレスが与える影響も考えられます。
本記事では、がんとストレスの関係や、がんと告知されたときの心の状態や変化、対処法を解説します。
万が一、がんになったときのために、心構えと対処法の知識を身につけましょう。
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がんとストレスの関係
がんとストレスには、密接な関係があり、さまざまな研究がおこなわれています。
ここでは、ストレスはがんとどのように関係しているのかを詳しく解説します。
ストレスでがんの進行が加速する可能性あり
ストレスは、がんの進行に深く関与している可能性があるため、心を平穏に保つことが重要です。
岡山大学と国立がん研究センターによる研究チームは、自律神経の一つである交感神経の緊張が、がんの進行や転移に強い影響を及ぼすと明らかにしています。※1
研究チームは、過去に治療を受けた乳がんの患者を対象に、がん組織を詳しく調べた結果、がんの組織内に交感神経を発見しました。
交感神経が含まれたがん組織をマウスに移植して刺激したところ、60日後にはがん細胞のサイズが約2倍になり、ほかの臓器への転移も確認されました。
がんの進行スピードを抑えるためには、強いストレスを感じた心をケアし、交感神経を緊張状態から解放するよう心がけましょう。
ストレスはがん罹患のリスクが上昇
国立がん研究センターの調査によれば、日常的に自覚するストレスのレベルが高い状態が続くと、がんにかかるリスクも高くなることが認められています。
自覚しているストレスのレベルが高いことで、がんにかかるリスクが11%上昇しています。※2
とくに男性はリスクが上がりやすいです。理由として考えられるのは喫煙や飲酒などがんにつながりやすい行動が多い、ストレス耐性が女性よりも一般的に弱い傾向にあるなどです。
ストレスががんを引き起こす具体的なメカニズムはまだ不明ですが、ストレスコントロールをおこなうことによりがんの予防が期待できるでしょう。
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もし「がん」と告知を受けたときの心の変化の心情
がんは2人に1人がかかる病気であり、誰でもがんになる可能性はあります。※3
がんの告知は、生活や治療に対する不安や疑問、日常生活への影響など、さまざまな心情の変化をもたらすことが一般的です。
ここでは、がんの告知を受けた場合の心情を解説します。
自身や家族の不安を少しでも軽減できるよう次のポイントを事前に把握しておくとよいでしょう。
がんと言われた場合の心の状態
がんの診断を受けると、多くの方は感情的な反応を経験します。
「信じられない」「自分には起こり得ない」など、ショック、否定、怒り、そして将来への漠然的な不安などが続くことがよくあるものです。
悲しみや抑うつ感は、診断の重大さを理解し始める段階で現れることが多く、その後、状況を徐々に受け入れ、治療やサポートに関する情報を収集するようになります。
心の健康は、身体の健康同様に重要です。
それぞれの感情や反応には個人差がありますが、一番重要なことは告知を受けた本人の心情を理解した、適切なサポートです。
次章では、がんと告知された場合の心の状態を詳しく紹介します。
不安や落ち込み
がんであると診断を受けたことで、不安や落ち込みなどの気持ちを感じる方は一般的に多いです。
これから先どうなるのかといった不安や、これまでのように自由に過ごせなくなるのではといった落ち込みが襲います。
眠れない、冷や汗が止まらない、吐き気がするなど身体的な症状が出ることもあります。
不安定な状態が1〜2週間でおさまらず長期間にわたって続いたり、日常生活をおくることが困難なほどひどい状態になる場合は、カウンセリング対策を考える必要が出てきます。
ストレス
心理面や身体面での高ストレス状態が続きます。
「私にはそのようなことが起こるはずがない」と、診断結果を受け入れられない気持ちが芽生え、さらに、「なぜ私だけ」と怒りに似た感情を感じる、自分自身を責めるなどのケースもあります。
また時間が経過するにつれ、不安や落ち込みにくわえ、どうして自身だけがんになったのかといった孤独感や疎外感などがわいてくるのも特徴です。
時間の経過と適応
時間の経過とともに、がんになった自身の状況を受け入れて、今後の治療や生活などを前向きに考える気持ちに変化し、ポジティブな気持ちで過ごせる時間が増えるでしょう。
しかし、もともとの性格や自身が置かれている環境により、次の精神的な疾患が生じるケースがあります。
- 適応障害
- 気分障害(うつ状態)
- せん妄
不眠、食欲不振、幻覚、物忘れなどの症状や、何も手につかない、人と会いたくない、消えてしまいたいと思うなどの状況が続く場合は、心の専門的な医療を受けることが大切です。
日常生活に支障が出るときは、早めに心療内科やカウンセリングを受診し、悩みを話す、不安を打ち明けるなど、心のメンテナンスをおこない、自身と向き合う時間を大切にしましょう。
がんを予防するための生活習慣
がんを予防する絶対的な方法はありません。
しかし、がんになりづらくなるポイントはいくつかあります。
がん以外にもさまざまな病気を予防する効果が期待できるため、次のポイントを意識して過ごしてみてください。
正しい生活のリズムを保つ
起床や就寝時間を決めて生活リズムを保ちましょう。
日中に仕事をしている方であれば、夜更かしや休日の朝寝坊はなるべく避けて早寝早起きを心がけることが基本です。
夜勤やシフト制など、なかなか生活リズムが整わない方は、生体リズムを整えるよう意識するとよいでしょう。
生体リズムは体内時計で調整されており、体内時計を整える3大要素である、食事、運動、睡眠のポイントを整えます。
日中に睡眠を取る環境、起床時には日光浴をするなどを意識するのみで、生活リズムに影響します。
感謝の気持ちや笑顔を忘れない
感謝の気持ちや笑顔を心がけ、ポジティブな気持ちで過ごす時間を増やしましょう。
ありがとうの気持ちには、ストレスを緩和させる効果があります。
日常生活をおくっていると、仕事や生活のなかでイライラや不安などネガティブな気持ちになることもあるでしょう。
しかし、そういったネガティブな気持ちとの付き合い方や、自分に合った気分転換の方法などを知り、ポジティブな気持ちでいられる時間を増やすことが健康の秘訣です。
ストレスを溜め込まない
イライラはストレスの元になります。
ストレスはがんの進行や再発につながりやすいことを考えると、なるべくイライラせずにすむ環境づくりは重要です。
また、自身がイライラしていると感じたときは、コップ一杯の水を飲む、散歩に出かけるなどの気分転換方法を決めておくこともおすすめです。
適度な運動を心がける
ストレスは心で感じるもので運動は身体でおこなうものであり、ストレスと運動は関係しないのではないか、と思われる方がいるかもしれません。
しかし実際には、適度な運動によりストレスが軽減されることが認められています。
気分転換のみならず、ストレスによる身体への悪影響を軽減する効果もあります。
運動により肥満を防ぐことで、がんはもちろん、生活習慣病の予防にもつながるため、おすすめです。
飲酒・喫煙に注意する
ストレスを発散するために、飲酒や喫煙を嗜む方もいるでしょう。
飲酒は適度であれば身体への負担は軽いですが、毎晩のように泥酔するほど飲むのはよくありません。
また喫煙は肺をはじめ身体のさまざまな臓器に害をもたらすことがあります。
飲酒や喫煙はがんに直結するファクターであるため、健康に注意して嗜むようにしましょう。
がんの早期発見には「マイクロCTC検査」
マイクロCTC検査は、全身のがんリスクが把握できる血液検査です。
血中に漏れ出したがん細胞そのものを捉えて個数を明示するため、従来の検査では発見が難しい、体内に潜む小さながんも見つけ出すことが可能です。
がんになると、ショックや不安から精神面に大きなストレスがかかり、日常生活に支障をきたすケースが少なくありません。
がんの早期発見につなげるためにも、マイクロCTC検査で自身のがんリスクを定期的に把握しましょう。
1回の血液検査で全身のがんのリスクがわかる
マイクロCTC検査は、少量の採血のみで、血液がん以外の全身のがんリスクを把握できます。
従来の画像検査では、がんのサイズが1cmを超えない限り発見できません。また、臓器や骨などに隠れているがんや、体内の深い場所に存在するがんの発見が遅れることも画像検査のデメリットです。
マイクロCTC検査は、がんの大きさや発症した場所にかかわらず、血中に漏れ出したがん細胞そのものを直接捉えるため、画像診断より早い段階でがんの早期発見につながります。
そして、スピーディーかつ手軽に検査が受けられることもマイクロCTCの魅力です。
検査時間は1回5分で、事前の準備や食事制限は一切ありません。仕事に忙しい方や家事・育児に時間を割きたい方、学業に集中したい方にもおすすめです。
日本全国のクリニックで検査が受けられる
マイクロCTC検査は、日本全国の138件のクリニックで導入しています。
住居地や勤務地など、都合のよい場所で検査が受けられるため、わざわざ遠方の病院へ行く必要はありません。
マイクロCTC公式サイトでは、採血・検査のオンライン予約が可能です。はじめての方は新規登録をおこないましょう。
サイトメニューの「クリニック検査」より、都道府県とクリニックを選択し、第1希望から第3希望までの希望日時を選び、送信して担当者からの返事を待ちます。
検査日が決定したあとは、指定の日時に来院して、採血を受けましょう。採血した検体は、すぐに国内の検査センターに届けられ、経験豊富な検査技師が丁寧に分析します。
結果は、検査日より約1週間後にマイページから確認が可能です。また、一部の医療機関では、結果説明をおこなっているため検査時に確認しましょう。
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まとめ
本記事では、がんとストレスの関係をはじめ、がんと告知されたときの心の状態や変化、がんを予防するための生活習慣などを詳しく解説しました。
ストレスを受けると、身体の機能を調整する自律神経の一つである交感神経が緊張状態になり、がんの進行や転移に影響を与えます。
また、日常的にストレスを自覚している方は、がんのリスクが高い傾向にあります。
がんの発症や進行を防ぐためには、ストレスを感じない日々をおくることや、規則正しい生活を心がけることが大切です。
がんの告知を受けた方のなかで、不安や落ち込み、イライラ、孤独感などを体験した方は少なくありません。
前向きに治療を受けるためにも、1人で悩みを抱え込まず、専門の医療を受けることも手段の一つです。
自身のがんのリスクをいち早く把握したい方には、マイクロCTC検査がおすすめです。
1回5分の採血のみで、がんのサイズや場所にかかわらず、血液がん以外の全身のがんの早期発見につながります。
「がんになるかもしれない」「がんになったらどうしよう」などの不安は、かえってストレスになります。マイクロCTC検査を活用し、定期的に自身のがんリスクを把握しましょう。
参考資料
※1 公立大学法人福島県立医科大学|がんに自律神経が影響することを発見!がんの神経医療の開発へ
※2 国立研究法人国立がん研究センター|多目的コホート研究(JPHC研究)からの成果 自覚的ストレスとがん罹患との関連について
※3 厚生労働省|日本人の2人に1人が生涯でがんになる