20代でもがん検診は必要?子宮頸がん・乳がんへの対策方法を解説

20代のがん検診

がんは日本人の死因で最も多い病気ですが、一部のがんでは早期発見・早期治療が可能になりつつあります。

「がん」と聞くと、若い世代にはあまり関係ないと思っている方も多いかと思いますが、20代でもがん検診を受ける必要はあるのでしょうか。検診を受ける必要がある場合、どこで受けるのかや、費用面も気になると思います。

そこで本記事では、20代におけるがん検診の必要性や、子宮頸がんや乳がんを防ぐための工夫についても紹介します。

1回5分で全身のがんリスクがわかる!※1

採血でがん細胞を捕捉「マイクロCTC検査」

  • 1cm未満の早期がん細胞も捕捉可能
  • がん細胞を直接捕捉・個数まで提示
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事前準備 不要
医療被ばく なし
検査費用 198,000円
検査時間 1回5分
※料金はすべて税込価格です ※1.血液がんを除く ※2.陰性時にがんに罹患していない正確性

20代でもがん検診は必要?

がんの種類によっては、20代から受けるべきものもあります。

たとえば、国が推奨する5種類のがん検診(子宮頸がん検診、乳がん検診、胃がん検診、肺がん検診、大腸がん検診)のうち、大半の対象年齢は40代・50代以上に設定されていますが、子宮頸がん検診の対象年齢は20歳以上です(※1)

 また、検診の対象年齢が40代・50代に設定されていても、家族や近親者にがんを発症した方がいる場合は、医療機関での検診をおすすめします。

20代以降にがんが発症する確率

20代以降にがんを発症する確率は、男性で65.6%女性で51.2%です。

■男性の場合

現在の年齢10年後20年後30年後40年後50年後60年後生涯
20歳0.3%0.9%2.5%7.4%21.3%43.1%65.6%
年齢階級別累積罹患リスク 2019年*1 国立がん研究センターがん情報サービス「累積罹患リスク(グラフデータベース)」

女性の場合

現在の年齢10年後20年後30年後40年後50年後60年後生涯
20歳0.5%2.0%6.1%12.3%21.3%33.3%51.2%
年齢階級別累積罹患リスク 2019年*1 国立がん研究センターがん情報サービス「累積罹患リスク(グラフデータベース)」

上記の表を見ると、若いうちにがんと診断される確率が女性の方が高いことがわかります。これは、子宮頸がんや乳がんといった女性特有のがんの発症率が高まるためです。

20代のがん検診受診率

国が推奨している5種類のがん検診のうち、唯一「子宮頸がん検診」は対象年齢が20歳以上と早めに設定されていますが、20代での検診受診率はわずか26.5%です(※2)

がんと聞くと、若い世代にはあまり関係ないといったイメージをもつ方も多いかと思いますが、子宮頸がんは20~40代の若い女性によく発症します。とくに自覚症状がない場合でも、20歳を超えたら2年に1回の子宮頸がん検診を受けましょう。

がん発症の80%が女性

20代・30代におけるがん患者のうち、女性の割合は80%を占めています(※3)。これは、20代・30代の女性において、子宮頸がんや乳がんといった婦人科系のがんの発症率が急激に高まるからだと考えられています。

20代・30代で発症しやすいがんの種類

20代・30代で発症しやすいがんの種類は、以下のとおりです。

20代・30代で発症しやすいがんの種類

  • 胚細胞腫瘍、性腺腫瘍(生殖器によく発症する腫瘍)
  • 甲状腺がん
  • 乳がん
  • 子宮頸がん
  • 大腸がん など(※4)

20~29歳では、胚細胞腫瘍や性腺腫瘍、甲状腺がんが多く、30~39歳では、乳がんや子宮頸がん、大腸がんといったがんを発症しやすい傾向にあります。

20代・30代の子宮頸がん検診

子宮頸がんとは子宮の入り口にできるがんで、20~40代の若い女性に多く発症します。そのため、検査の対象年齢は20歳以上に設定されており、2年に1回の検査が推奨されています(※5)

ここでは、子宮頸がんの原因や検査方法、検査費用について詳しく紹介します。

子宮頸がんの原因

子宮頸がんの主な原因は、ヒトパピローマウイルス(HPV:Human Papilloma Virus)への感染です。HPVは子宮頸がんなどを引き起こすウイルスであり、性交渉によって感染することが知られています。

多くの場合はHPVに感染しても免疫機能によって自然に排除されますが、一部感染が継続すると、数年~数10年の長い時間をかけて子宮頸がんを発症する場合があります。

子宮頸がんの検査方法

子宮頸がん検診では、主に「視診」や「細胞診」という検査をおこないます。

視診は、クスコ(腟鏡)と呼ばれる器具を膣に入れて、子宮頸部(子宮の入り口)の状態を確認する検査です。

細胞診では、医師が子宮頸部(子宮の入り口)から専用のヘラやブラシなどで細胞をこすり取り、顕微鏡を用いて異常な細胞がないかどうか調べます。

子宮頸がん検診の費用・所要時間

子宮頸がん検診の費用は、お住まいの自治体で受ける場合や、特定の医療機関で受ける場合などによっても異なります。

自治体で実施する検診を受ける場合は、自治体からの補助金が出るので、料金相場は無料〜3,000円程度です(※6)

一方、特定の医療機関で全額自己負担で受ける場合費用は、6,000円ほどのところもあれば、複数の検査とセットで10,000円ほどかかる場合もあります(※7)。費用は医療施設によってさまざまなため、検診を受ける前に確認することをおすすめします。

子宮頸がん検診の検査自体は数分で終わりますが、待ち時間を含めた全体の所要時間は検診を受ける施設によって異なります(※8)。正確な費用や所要時間が知りたい場合は、お住まいの自治体のホームページや、検診を受ける施設に問い合わせてみるとよいでしょう。

20代・30代の乳がん検診

乳がんは30代から増えはじめて40代後半から50代前半が最も多く、11人に1人がかかるといわれています(※9)

乳がん検診の対象者は40歳以上の女性であり(※10)、20代での発症はまれであるため、一般的には30代後半からの検査で問題ないと考えられています。

ただ、家族や近親者に乳がんといった婦人科系のがんにかかった方がいる場合は、20代でも検診を受けることをおすすめします。

ここでは、乳がんの原因や検査方法、検査費用についても紹介します。

乳がんの原因

乳がんの原因は、まだはっきりとわかっていませんが、体内のエストロゲン(女性ホルモン)に影響するものがリスク要因として考えられています。

乳がんの主なリスク要因(※15

  • 一親等の乳がんの家族歴
  • 初経年齢が早い
  • 閉経年齢が遅い
  • 出産歴がない
  • 初産年齢が遅い
  • 授乳歴がない・閉経後の肥満
  • 飲酒習慣

乳がんの発症には、食生活の欧米化や女性の社会進出が関係していると考えられています。高カロリー・高脂肪の食生活により、初潮が早くて閉経が遅い方が増えています。

また、女性の社会進出の増加によって妊娠・出産を経験する人が減少し、女性が生涯に経験する月経の回数が多くなりました。月経中はエストロゲン(女性ホルモン)が多く分泌されるため、月経の増加が乳がんの発生に影響を及ぼしていると考えられるのです。

乳がんの検査方法

乳がんの検査では、マンモグラフィや超音波検査(エコー)をおこないます。

マンモグラフィでは、乳房専用のX線装置で左右の乳房を片方ずつ挟み、乳房を圧迫してX線写真を撮ります。マンモグラフィは、しこりになる前の石灰化した小さな乳がんの発見を得意とした検査です。自治体の検診におけるマンモグラフィの対象年齢は、40歳以上です(※11)

超音波(エコー)検査は、乳房用の超音波診断装置を用いて超音波を乳房に当て、反射して返ってくる信号を画像にする検査です。しこりの内部や表面の画像から、がんの良性・悪性を識別できます。

40歳未満の方は、乳腺が発達している関係でマンモグラフィでの乳腺の異常がわかりにくいため、マンモグラフィよりも超音波検査がおすすめです。

乳がん検診の費用・所要時間

乳がん検診の費用は、お住まいの自治体で受ける場合や、特定の医療機関で受ける場合などによっても異なります。

自治体の補助が出る場合は、基本的に無料~3,000円程度の低価格で受けられます(※12)

一方、同じ検査を人間ドックといった自費診療で受ける場合は、基本的に検診費用は全額自己負担です。費用は医療施設によって異なりますが、単独でマンモグラフィや超音波(エコー)検査を受ける場合はそれぞれ5,000円ほどです(※13)

乳がん検診の検査にかかる時間は、マンモグラフィ検査と超音波(エコー)検査においてそれぞれ10~15分ほどかかります(※14)

待ち時間を含めた全体の所要時間は検診を受ける施設などによって異なるので、お住まいの自治体のホームページや、検診を受ける施設に問い合わせてみるとよいでしょう。

20代のがん検診に関してのよくある質問

ここでは、「がん検診を受ける方法」や「がんの対策方法」など、20代のがん検診についてよくある質問についてお答えします。

がん検診は自治体・医療機関などどこで受診すればいいですか?

がん検診は、主に「市町村といった自治体委託を受けた医療機関」や「職場」、「独自で検診を実施している医療機関」で受けられます。

自治体の検診を受けたい場合は、市区町村から届く検診の案内を確認しましょう。職場における職域検診は、主に年1回の定期健康診断と併せておこなわれます。

自治体でのがん検診の日程が合わない場合や、ほかにもオプションを追加して検診を受けたいときには、全額自費で特定の医療機関においてがん検診を受けることも可能です。

妊娠中でもがん検診が受診できますか?

受けるがん検診の種類によって異なります

たとえば、妊娠初期における子宮頸がん検査は妊婦健診の必須項目です。ほかのがん検診においては、放射線を使うX線検査と、内視鏡検査以外は受けられます。

20代・30代の男性でも検診はした方がいいですか?

過剰な検査は必要ありませんが、家族や近親者にがんの罹患した方がいる場合は、医療機関で実施している検診を受けてみてもよいでしょう。

30代前半でも比較的多く見られるのは、消化器系のがん(胃や大腸など)と、肺がんです。発症率は中高年に比べると非常に低いですが、若年性のがんは進行と転移が極めて速いため、早期発見が重要です。

がん検診以外で対策はありますか?

がんを防ぐためには、食事や運動といった生活習慣の工夫が大切です。具体的には、以下のような習慣を取り入れるようにしましょう。

がんを防ぐための新12か条(※16)

  • 1条 たばこは吸わない
  • 2条 他人のたばこの煙を避ける
  • 3条 お酒はほどほどに
  • 4条 バランスのとれた食生活を
  • 5条 塩辛い食品は控えめに
  • 6条 野菜や果物は不足にならないように
  • 7条 適度に運動
  • 8条 適切な体重維持
  • 9条 ウイルスや細菌の感染予防と治療
  • 10条 定期的ながん検診を
  • 11条 身体の異常に気がついたら、すぐに受診を
  • 12条 正しいがん情報でがんを知ることから

まとめ

「がん検診」と聞くと、「20代で受けるのはまだ早い」と感じる方も多いかと思いますが、子宮頸がんは 20代からの検診が推奨されています。

それ以外のがん検診の対象年齢は40代・50代からですが、家族や近親者にがんを発症した方がいる場合は、医療機関などでの検診をしてみることをおすすめします。

がん対策には定期的にがん検診を受けることのほかにも、食生活の改善や運動といった生活習慣の改善も大切です。

<参考文献>
(※1):がん情報サービス がん検診についてもっと詳しく
(※2):知っておきたいがん検診 子宮頸がん検診
(※3):国立研究会月法人 国立がん研究センター 院内がん登録 小児・AYA世代がん集計 について
(※4):がん情報サービス AYA世代のがんについて
(※5):がん情報サービス 子宮頸がん検診の対象年齢
(※6):東京都福祉保健局 子宮頸がん検診は、お住まいの区市町村で実施しています
(※7):公益財団法人東京都予防医学協会 乳がん検診・子宮がん検診の費用について
(※8):公益財団法人東京都予防医学協会 子宮がん検診の実際
(※9):公益財団法人 宮崎県健康づくり協会 乳がん検診
(※10):大東市 乳がん検診・子宮頸がん検診 対象者
(※11):東京都福祉保険局 国が推奨する乳がん検診の開始年齢が何歳から?
(※12)(※13):医療法人社団 さわやか済世 健診プラザ日本橋 自治体の検診を利用する
(※14):公益財団法人 宮崎県健康づくり協会 乳がん検診 検査方法
(※15):知っておきたいがん検診 乳がんの原因
(※16):公益財団法人 日本対がん協会 「がんを防ぐための新12か条」

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