近年、がんは2人に1人かかる病気のため家族や親族が、がんにかかったと聞く機会もあるかもしれません。
さらに血縁にがんが多いと、遺伝の可能性を疑う方もいるでしょう。
本記事では、最近若い年代で増えている子宮頸がんについて紹介します。遺伝性の有無や、原因から対策まであわせて解説します。
とくに子宮頸がんが増える20代から30代の方は、ぜひ参考にしてください。
\ 注目のがんリスク検査マイクロCTC検査 /
子宮頸がんは遺伝に関係なくすべての女性が発症する可能性がある
遺伝性の関与を持つがんもありますが、子宮頸がんは遺伝に関係ありません。
遺伝性が認められるがん(遺伝性腫瘍・家族性腫瘍)は次のとおりです。
遺伝性のがん | 遺伝性腫瘍の病名 | 他に発症しやすいがん |
---|---|---|
大腸がん | リンチ症候群群(遺伝性非ポリポーシス大腸がん) 家族性大腸ポリポーシス(家族性大腸腺腫症) | 子宮体がん、卵巣がんなど |
乳がん・卵巣がん | 遺伝性乳がん・卵巣がん症候群 | 前立腺がん、すい臓がん |
骨軟部肉腫 | リー・フラウメニ症候群 | 白血病、脳腫瘍など |
皮膚がん | 遺伝性黒色腫 | すい臓がん |
泌尿器がん | ウィルムス腫瘍(腎芽腫) 遺伝性乳頭状腎細胞がん | |
脳腫瘍 | フォン・ヒッペル−リンドウ症候群 | 網膜血管腫、血管芽細胞腫など |
眼のがん | 網膜芽細胞腫 | 骨肉腫、肉腫 |
内分泌系の腫瘍 | 多発性内分泌腫瘍症(MEN) 1型・2型 | 副甲状腺腫瘍、甲状腺髄様がんなど |
遺伝性のがんは若年での発生や、複数の臓器でのがんの発症などさまざまな特徴があります。
子宮頸がんには遺伝性はないものの、すべての女性が子宮頸がんにかかる可能性があります。
その理由は子宮頸がんはウイルス感染であり、ほとんどの方が子宮頸がんの原因となるウイルスに感染経験があるためです。
さらに以前、子宮頸がんの発症ピークは40~50代でしたが、近年は20~0代で発症する方が増えつつあります。
子宮頸がんの若年化には、性交の年齢低下や性交相手の複数化などの原因が推測されます。
そのため子宮頸がん検診は20歳以降、2年に1回、国の補助による検査が可能です。
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子宮頸がんの原因
子宮頸がんの原因は次の2つです。
- HPVの感染
- 免疫力の低下
HPVの感染
子宮頸がんの原因は、HPV(ヒトパピローマウイルス)への感染が95%以上を占めます。
HPVとは皮膚病や性感染症の原因となるウイルスで、皮膚接触で感染する皮膚型と、性交渉で感染する粘膜性器型の2種類があります。
感染経路 | 感染するとかかる病気 | |
---|---|---|
皮膚型 | 皮膚接触 | 手足のイボ(尋常性疣贅) |
粘膜性器型 | 性交渉 | 子宮頸がん尖圭コンジローマ |
HPVはありふれたウイルスであり、性交の経験があれば男女かかわらず、大半の方に感染経験があるでしょう。
とくに10~20代はHPVの検出率は20%前後と高く、5人に1人の割合でHPVへの感染が認められます。
子宮頸がんは、感染してから発症するまでに数年から数十年の期間がかかります。
しかしHPVには症状がなく、感染してもすぐに気づきません。
一度感染すれば潜伏期間が長く、感染が長期に渡る場合があります。
ただし潜伏期間は粘膜のなかに入り込むため、検査をおこなうと陰性になり、潜伏が子宮頸がん発症の原因にはなりません。
潜伏期間に免疫力が低下するとHPVが粘膜の表面に現れますが、体力が回復して免疫力が戻ると、再び粘液内へと潜伏します。
しかしHPVが潜伏せず、粘膜の表面に現れ続ける場合を持続感染といい、持続感染した状態ではウイルスが増殖し、子宮頸がん発症の原因となります。
持続感染の状態で検査をおこなうと陽性となり、HPV感染の発見が可能です。
免疫力の低下
子宮頸がんはHPVに感染しても、必ず発症するわけではありません。
その理由はHPVが自己免疫で除去できるウイルスであり、HPVに感染した90%の方が感染に気づかずHPVを2年程で自然に排除できるからです。
しかし免疫力が低下するとHPVを除去できず、感染が持続します。
持続感染後は数年から数十年かけて前がん病変(異形成)となり、子宮頸がんを発症します。
前がん病変から子宮頸がんに移行する割合は20%程であり、大半は前がん病変が軽度のまま自然に消えるでしょう。
子宮頸がんの発症には免疫が関わり、自己免疫があれば自然にHPVを除去できる一方、免疫が低下していると感染が持続し子宮頸がんの発症につながります。
子宮頸がんを発症しやすい方の特徴
子宮頸がんを発症しやすい方の特徴は次のとおりです。
- 性交渉のパートナーが多い方
- 喫煙が多い方
- 免疫力が低下している方
- 出産回数が多い方
- ピルを長期的に服用している方
性交渉のパートナーが多い方
性交渉のパートナーが多いと、HPVに感染する機会が増えるため、子宮頸がんを発症しやすいでしょう。
さらに近年、子宮頸がんは若年化しており、性交相手の複数化が原因の一つと推測されます。
とくに子宮頸がんの発症は20~30代であり、妊娠や出産の時期にあたります。
子宮頸がんは早期発見できても子宮を全摘出する可能性もあるため 、将来を考え、定期的に子宮頸がん検診を受けましょう。
喫煙が多い方
喫煙は、子宮頸がんを含むさまざまながんのリスク因子です。喫煙が多いと、確実に子宮頸がんのリスクが高まります。
国立がん研究センターでは、喫煙が子宮頸がんの発症を増加させ、死亡率の上昇を報告しました。
さらに子宮頸がんと喫煙には量反応関係が認められ、喫煙本数の多さや喫煙期間の長さが子宮頸がんリスクに強く関与し、喫煙本数が多い方ほど注意が必要です。
免疫力が低下している方
子宮頸がんの原因には、免疫力の低下が関与します。
免疫力が低下するとHPVを自己免疫で排除できず、持続感染期間が続き子宮頸がんの発症リスクにつながります。
HPVの持続感染期間が長くなるほど、ウイルスが増殖し細胞変化が起こるでしょう。
免疫が正常の場合、子宮頸がんの進行は数十年程かかりますが、免疫力が低下している未治療のHPV感染者では、5~10年で子宮頸がんが進行してしまいます。
出産回数が多い方
出産回数が多い方は、子宮頸がんのリスクが上昇します。
その理由は出産回数が多いと、性交渉の機会も多くなるためです。
ただし子宮頸がんは性交渉の機会が一度でもあれば、リスクがあります。
ピルを長期的に服用している方
ピルを長期服用していると、子宮頸がんのリスクが高まります。
ピルの子宮頸がんに対するリスクは文献でも報告されており、低用量ピルを10年以上服用した場合、ピルを服用していない方に比べ、子宮頸がんのリスクが2倍程上昇します。
ただしピル自体は子宮頸がんに影響しません。HPVに感染した状態でピルを長期服用すると、宿主免疫系が抑制され、排除率が低下することが原因と考えられています。
子宮頸がんの特徴
ここでは子宮頸がんの特徴を3つ紹介します。
- 早期の自覚症状がほぼない
- 月経以外や性行為の際の不正出血
- 下腹部の痛み
早期の自覚症状がほぼない
子宮頸がんには早期の自覚症状がほぼありません。
子宮頸がんが進行すると、次のような症状がみられます。
- 月経時以外の出血(不正出血)
- 性交時や性交後の出血(接触出血)
- おりもの異常
- 下腹部や腰、背骨、下肢の痛み
【おりもの異常】
色 | 茶褐色または黒褐色 |
状態 | 水っぽいまたは粘り気がある |
におい | 悪臭 |
子宮頸がんは進行するまで症状がでないため、子宮頸がん検診で前がん病変が発見され、HPVの感染を知る方が多いでしょう。
そのため子宮頸がんを早期発見するためには、子宮頸がん検診の受診が重要です。
月経以外や性行為の際の不正出血
比較的早く現れる子宮頸がんの症状に、月経以外や性行為の際の不正出血があります。
性行為での不正出血を接触出血と呼び、子宮頸がんの特徴的な症状の一つです。
不正出血の量には個人差があり、下着に少し血がつく程度の方もいれば、月経並みに出血する方もいるでしょう。
さらにがんが進行すると、出血量が多くなり、臭いのある赤いおりものが出る場合があります。
ただし不正出血は、月経不順との判断が困難です。
月経期間が長引いたり、月経時の出血量が増えたり、体調に異変を感じたときには検診を待たず、速やかに医療機関を受診しましょう。
下腹部の痛み
子宮頸がんが進行すると、がんが子宮頸部から子宮周辺の臓器へ浸潤するため、下腹部の痛みが起こります。
月経とは異なる時期に下腹部の痛みを感じたときや、下腹部の痛みが続くとき は医療機関を受診しましょう。
さらに下腹部のみでなく、がんが転移する場所により背中や腰に痛みが出る場合もあり注意が必要です。
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子宮頸がんを早期発見するための方法
ここでは子宮頸がんを早期発見できる3つの方法について紹介します。
- 細胞診検査
- HPV検査
- マイクロCTC検査
細胞診検査
細胞診検査は子宮頸がん検診でもおこなわれる検査です。
細胞診検査の手順は次のとおりです。
- 腟鏡で腟を広げる
- 専用のヘラやブラシを使い、子宮頸部を優しくこすり細胞を採取する
- 採取した細胞に変異がないか顕微鏡で確認する
細胞診検査にかかる時間は短く、内診、視診をあわせても10分程度で検査が終わるでしょう。
細胞診検査の結果は、「異常なし」または「要精密検査」に分類されます。
【細胞診検査の結果/扁平上皮がんの場合】
検査結果(アルファベットで表記) | 結果の説明 | |
---|---|---|
異常なし(炎症が認められる場合も含む) | NILM | 正常または正常範囲内 |
軽度の扁平上皮がんの疑い | ASC-US | 扁平上皮細胞に異常がある良性か悪性の判断がつかない |
高度扁平上皮内病変の疑い | ASC-H | 前がん病変を含む高度の異常が否定できない |
HPV感染/軽度異形成の疑い | LSIL | 扁平上皮細胞に軽度の異常 |
中等度~高度異形成/上皮内がんの疑い | HSIL | 扁平上皮細胞に中等度から高度の異常 |
扁平上皮がんの疑い | SCC | 扁平上皮がんの疑い |
細胞診検査では、子宮頸がんを扁平上皮がんまたは腺がんにわけて結果が表示されます。
子宮頸がんでは扁平上皮がんがよくみられ、組織別の割合は扁平上皮がんが約75%、腺がんが約23%です。
どちらのがんでも、異常なし(NILM)以外の検査結果がでた場合、精密検査が必要です。
HPV検査
HPV検査では、子宮頸がんの原因となるHPVの感染を調べます。
現在、HPV検査は細胞診検査で異常があった場合におこなわれる検査です。
HPV検査には細胞診検査よりも検査期間を5年延長でき、擬陽性が少ないなどのメリットがあるため、子宮頸がん検診への導入が検討されます。
2020年、国立がんセンターから公開された「有効性評価に基づく子宮頸がん検診ガイドライン」では、HPV単独検査の有用性が認められ、新たに推奨が追加されました。
しかしHPV検査の流れや精度管理の問題点により、検診への導入は現在も検討段階です。
HPV検査は細胞診検査と同時におこなえることから、細胞診検査とセットまたは単独でHPV検査を受けられる医療機関もあります。
医療機関 | HPV検査の料金(税込) |
---|---|
渋谷文化村通りレディースクリニック | 10,120円 |
的野ウィメンズクリニック横浜 | 4,400円 |
聖隷沼津健康診断センター | 5,500円 |
マイクロCTC検査
マイクロCTC検査は1回5分の採血のみで血液がん以外の全身がんリスクを調べられる検査です。
とくに画像では判断しにくい早期のがんや、見えにくい場所にあるがんでも発見が可能です。
その理由として、マイクロCTC検査では、血中に漏れ出たがん細胞を直接捉え、浸潤・転移しやすいがんが身体のどこかにあることが分かり、数まで明確にするためです。
がんはステージ1期から加速度的に進行する一方、画像検診ではがんが1cm以上の大きさでないと発見が困難です。
しかしマイクロCTC検査では1cm未満のがんも捉えられるため、ステージ1期以前の早期がんの発見が期待できます。
子宮頸がんを発症させないための対策
ここでは子宮頸がんを発症させないための対策として次の内容を紹介します。
- 子宮頸がんの予防ワクチンを打つ
- 定期的に子宮頸がんに関する検診を受ける
- 免疫力を低下させない食生活を心がける
- 性交渉の回数について見直す
子宮頸がんの予防ワクチンを打つ
子宮頸がんを発症させないために、子宮頸がんの予防ワクチンを打ちましょう。
日本では2013年から予防ワクチンの定期接種が開始されましたが、安全性の面から積極的接種勧奨が中止されました。
中止となった9年間、子宮頸がんの予防ワクチンに関する安全性や有効性の研究が進み、2022年4月に再び積極的接種が再開されました。
子宮頸がんの予防ワクチンはWHOが推奨しており、世界120か国で導入され、イギリスやカナダ、オーストラリアの接種率は80%以上です。
ワクチン接種が進む国では子宮頸がん発症の低下が認められ、子宮頸がんを予防するためにはワクチン接種が重要です。
子宮頸がん予防ワクチンの対象は、小学校6年生から高校1年生の女性です。
さらに積極的接種勧奨が中止されていた9年間に接種機会を逃した方(キャッチアップ接種)も、2023年4月から新たに接種対象となりました。
【子宮頸がん予防ワクチンの接種対象者】
定期接種の対象者 | 小学校6年生から高校1年生の女性 |
キャッチアップ接種の対象者 | 1997年4月2日から2007年4月1日までの誕生日の女性 過去に子宮頸がん予防ワクチンの接種を合計3回受けていない方 |
任意接種(公費外) | 男女ともに9歳から接種可能 |
定期接種対象の方は、子宮頸がん予防ワクチンの接種を検討しましょう。
定期的に子宮頸がんに関する検診を受ける
子宮頸がんを予防するためには、子宮頸がん検診の定期的な受診が大切です。
子宮頸がんは進行すると不正出血や下腹部の痛みなどの症状が現れますが、初期には症状が現れないため、自身では早期発見が困難です。
子宮頸がんは20歳以上の女性を対象に、2年に1回、国から検診が推奨されます。
子宮頸がんは早期発見できれば生存率は90%以上です。
5年生存率 | |
---|---|
初期の段階での発見(がんが上皮内から子宮頚部に留まる場合) | 95.7% |
進行してからの発見(肺や肝臓など他の臓器に転移した場合) | 22.5% |
早期発見するためにも、定期的に子宮頸がん検診を受けましょう。
免疫力を低下させない食生活を心がける
子宮頸がんの原因にはHPV感染のほかに、免疫の低下が挙げられます。そのため免疫力を低下させない食生活を心がけましょう。
免疫力を低下させないためには、腸内環境の整えが大切です。
約70%の免疫細胞が腸に存在するため、免疫力を高めるためには腸によい食生活をおこないましょう。
腸によい食べ物は次のとおりです。
食品例 | |
---|---|
水溶性食物繊維 | ごぼう、わかめ、めかぶ、バナナ、もち麦など |
発酵食品 | キムチ、ヨーグルト、味噌、ぬか漬け、納豆など |
オリゴ糖 | ごぼう、たまねぎ、バナナ、キャベツ、はちみつなど |
オメガ3系脂肪酸 | 魚の油(EPA・DHA)、アマニ油、えごまなど |
栄養を摂取するためには、同じものばかり食べ続けるのではなく、栄養の高い食物をバランスよく食べましょう。
性交渉の回数について見直す
子宮頸がんは性交渉によるHPV感染が原因のため、性交渉の回数についても見直しが必要です。
性交渉の回数が多いほどHPVの感染機会が増えるため、HPV感染のリスク上昇は明らかです。
しかし回数が少ないから、子宮頸がんにかからないとは限りません。
一度でも性交渉の経験があると、HPVに感染する可能性があるため注意しましょう。
子宮頸がんを早期発見するには「マイクロCTC検査」がおすすめ
子宮頸がんを早期発見するためには、マイクロCTC検査がおすすめです。
ここではマイクロCTC検査について特徴やポイント、よくある質問を紹介します。
- マイクロCTC検査の特徴
- マイクロCTC検査のおすすめポイント
- マイクロCTC検査に関するよくある質問
マイクロCTC検査の特徴
マイクロCTC検査の特徴は次のとおりです。
- 脅威の特異度94.45%
- 採血のみでOK!全身のがんリスクをチェック
- 上皮間葉転換した悪性がん細胞を捕捉
脅威の特異度94.45%
マイクロCTC検査の特異度は、94.45%と非常に高い精度でがんの検出が可能です。
マイクロCTC検査はがんの世界有数の研究機関、「MDアンダーソンがんセンター」が開発した世界独占利用権を持つ独自の検査技術でおこなわれます。
検査では、浸潤・転移の可能性が高い間葉系がんのみを細胞表面ビメンチン抗体で特定します。
さらにマイクロCTC検査では民間では初となる検査センターが国内で設立され、採血後すぐに検査が可能な検査体制を実現しました。
マイクロCTC検査は全国150か所以上で受けられ、対象医療機関は次を参考ください。
マイクロCTC検査の対象医療機関 | 件数 |
---|---|
東京都 | 31件(渋谷区、新宿区、中央区など) |
大阪府 | 15件(大阪市、藤井寺市、豊中市など) |
福岡県 | 3件(福岡市) |
採血のみでOK!全身のがんリスクをチェック
CT検査やMRI検査などでがん検査を受けるとき、検査の事前準備や待ち時間、検査方法が気になる方も多いのではないでしょうか。
マイクロCTC検査では1回5分の採血のみで全身のがんリスクを調べられます。
そのため忙しい方や手軽に検査を受けたい方には、マイクロCTC検査がおすすめです。
マイクロCTC検査では血液がんを含む次のがんは検査の対象外ですが、子宮頸がんや乳がん、大腸がんなど多くのがんを一度の採血で調べられます。
【マイクロCTC検査で調べられないがん】
- 白血病
- 悪性リンパ腫
- 多発性骨髄腫
- 上皮性がん細胞
上皮間葉転換した悪性がん細胞を捕捉
マイクロCTC検査では浸潤・転移の可能性が高い上皮間葉転換した悪性がん細胞のみ捕捉が可能です。
間葉系のがん細胞であればすでに浸潤・転移しているがんから、これから浸潤・転移しそうながんまで発見できます。
そのためマイクロCTC検査はステージ1期以前の早期発見も可能です。
マイクロCTC検査では、がんの初期に現れる上皮性がん細胞は検出しません。
理由として、上皮性がん細胞は自己免疫で消失する可能性があるためです。
上皮性がん細胞が上皮間葉転換すれば、細胞の形質が変化して運動能を獲得するため、浸潤・転移のリスクが上昇します。
マイクロCTC検査のおすすめポイント
マイクロCTC検査のおすすめポイントは次の3つです。
- 時間に余裕がなくても検査可能
- 検査費用が他の検査に比べ安価
- 確定診断前の判断材料にも活用できる
時間に余裕がなくても検査可能
マイクロCTC検査は1回5分の採血のみで検査できるため、時間に余裕がなくても検査できます。
マイクロCTC検査の流れは次のとおりです。
【マイクロCTC検査の検査方法】
- マイクロCTC検査の対象医療機関を受診
- 採血
- 医療機関が摂取した採血を検査センターに送り、専門の技師が丁寧に分析
- 検査結果は採血した医療機関より案内
マイクロCTC検査は対象医療機関で採血すれば、あとは待つのみです。
そのためマイクロCTC検査では、主婦やサラリーマンなど忙しくて時間に余裕のない方におすすめします。
検査費用が他の検査に比べ安価
マイクロ検査は、検査費用が他の検査に比べて安価です。
マイクロ検査は自費診療であり、費用は医療機関により異なります。
【マイクロCTC検査の料金(例)】
医療機関 | 料金(税込) |
---|---|
代々木ウィルクリニック | 198,000円 |
ふるたクリニック(オンコトレース検査) | 242,000円 |
CT検査やPET検査などのほかのがん検査は、検査できるがんに得意、不得意があります。
マイクロCTC検査は一度に血液がん以外の全身がんを調べられるため、総合的にみるとほかの検査に比べ安価で検査を受けられるでしょう。
確定診断前の判断材料にも活用できる
マイクロCTC検査は、がんの確定診断前の判断材料として活用できます。
CT検査やPET検査と同様に、マイクロCTC検査ではがんの確定診断ができません。
がんを確定診断するためには、病理組織検査が必要です。
病理検査では生検をおこない、がんの疑いがある組織や細胞を採取します。
生検では手術が必要になる場合もあるため、マイクロCTC検査で事前にがんの状態が把握できると、治療戦略の判断材料となるでしょう。
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マイクロCTC検査に関するよくある質問
マイクロCTC検査に関するよくある質問は次のとおりです。
- 他の検査と比べて安全性は大丈夫?
- どの年代でも検査を受けることは可能?
- どのくらいの頻度で検査する必要がある?
他の検査と比べて安全性は大丈夫?
マイクロCTC検査は1回5分の採血のみです。CT検査やPET検査などはX線を使うため、被ばくのリスクを伴います。
マイクロCTC検査には被ばくのリスクがなく、安全性は他の検査と比べて高いでしょう。
どの年代でも検査を受けることは可能?
マイクロCTC検査は採血のみのため、身体に負担がなく、どの年代でも検査が可能です。
どのくらいの頻度で検査する必要がある?
マイクロCTC検査は半年から1年の頻度での検査がおすすめです。
理由として、がんはステージ1期を超えると加速度的に進行するため、半年から1年の間にステージ1期からステージ2期、ステージ3期になる可能性があるからです。
早期発見のためにも、がんが進行する前に検査しましょう。
子宮頸がんに関するよくある質問
最後に子宮頸がんに関するよくある質問を3つ紹介します。
- 子宮頸がんはパートナーにうつる?
- 子宮頸がんは未成年でも発症する?
- 性交渉で避妊行動をしても子宮頸がんは発症する?
子宮頸がんはパートナーにうつる?
子宮頸がんはHPVによるウイルス感染が原因のため、パートナーにうつる可能性があるでしょう。
ただしがんがパートナーに直接うつるのではなく、HPV感染のみがうつります。
男性にHPV感染がうつった場合、尖圭コンジローマを発症する場合があります。
さらに女性と比べると頻度は低いものの、がんへの進行が報告されており、約40%の陰茎がん、約90%の肛門がんの原因はHPV感染です。
子宮頸がんは未成年でも発症する?
子宮頸がんは一般的には20歳後半から増加し、30歳後半にピークを迎えます。
しかし多くはないものの、未成年でも発症する可能性があります。
全国がん罹患データでは年齢別に子宮頸がんの罹患を公表しており、15~19歳でも子宮頸がんの罹患が報告されます。
性交渉で避妊行動をしても子宮頸がんは発症する?
子宮頸がんでは、性交渉時にコンドームで避妊しても、ほかの感染症に比べると効果は限られるでしょう。
子宮頸がんの原因となるHPVは外陰部や肛門に潜み、手や指からも感染するためです。
子宮頸がんを予防するためには子宮頸がん予防ワクチンの接種が大切です。
まとめ
記事では子宮頸がんの遺伝性や、子宮頸がんの原因から対策まであわせて紹介しました。
子宮頸がんは遺伝に関係なく、すべての女性に発症するリスクがあります。
とくに最近では20代から30代の若い世代で発症が増える一方、子宮がん検診の受診率は他のがんと同様に半数ほどです。
「がん検診を受ける時間がない」と回答する声も多く、忙しい方には1回5分の採血のみで子宮頸がんをはじめ全身のがんを調べられるマイクロCTC検査がおすすめです。
マイクロCTC検査は血液がん以外の全身のがんを一度の採血で調べられるため、時間や手間がかかりません。
がんは早期発見できれば、死亡率が大きく変わります。
とくに忙しくて検査に行く暇がない方は、マイクロCTC検査をぜひ参考ください。