大腸がんはストレスにより罹りやすくなるのか不安に思う方は多いのではないでしょうか。
近年日本人の大腸がん患者数は増加傾向です。
ストレス社会ともいわれる現代、ストレスが大腸がんの危険因子の場合より危険を感じてしまいます。
そこで本記事では、大腸がんとストレスの関係について、大腸の構造や大腸がんの原因、症状などとあわせて解説します。
また、大腸がんの早期発見、早期治療、再発防止に欠かせない検査の方法についても詳しくまとめました。
大腸がんは早期発見できれば、予後のよいがんといわれています。
ぜひ本記事を、大腸がんの不安から少しでも開放されるための参考にしてください。
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大腸がんとは
大腸がんとは、長さ約2mの大腸(結腸、直腸、肛門)に発生するがんです。
正常な粘膜から発生するものと、腺腫といわれる良性のポリープががん化して発生するものの2種類があります。
日本人と大腸がんの関係について解説します。
日本人には大腸がんが多い
日本人の最新がん統計によるがん罹患数の順位では、男女総合1位は大腸がんです。
男女別では、男性、女性ともに2位で、男性、女性関係なく多くの日本人が罹患しています。
日本人の場合は、とくにS状結腸と直腸の大腸がんが多いといわれています。
日本人に大腸がんが多い背景
日本人に大腸がんが多い背景には、食の欧米化が挙げられます。
日本人は食の欧米化により、牛肉や豚肉など赤身の肉や、ベーコン、ハム、ソーセージなどの加工肉の摂取量が増えました。
動物性タンパク質や脂肪分の取り過ぎは大腸がんの原因となるため、日本人の大腸がんは増加しています。
また、大腸がんの罹患率は男女ともに40歳代から増えはじめ、年齢を重ねるごとに高まります。
日本人は高齢化が進んでいることも大腸がんが多い原因といえます。
大腸って何?
ここでは、大腸とはどのような臓器なのかを解説します。
食べ物の最終処理地点
大腸は、体内における食べ物の最終処理地点です。
大腸の主な役割は水分の吸収です。
食べ物は小腸で消化吸収された後、大腸で水分を吸い取られながら徐々に固形の便となり肛門に至ります。
大腸での水分吸収が不十分な場合は、軟便になったり下痢を起こしたりします。
大腸の構造
大腸は右下腹部からお腹を囲むように配置されています。
結腸、盲腸、直腸から構成されており、長さは1.5~2mほどです。
結腸は、小腸までの経路で吸収されなかった残りの栄養素やナトリウムなどの電解質、水分を吸収し、固形の便を作る働きをします。
結腸で作られた便は直腸に一時的に溜められ、筋肉の働きによって肛門まで運ばれます。
大腸がんとポリープの違い
続いて大腸がんとポリープの違いを解説します。
大腸ポリープとは
大腸ポリープとは、大腸の粘膜に発生するイボ状のできものです。
大腸ポリープには、大きく分けて腫瘍性と非腫瘍性の2種類があります。
腫瘍性の大腸ポリープ
腫瘍性ポリープは、自ら増殖して大きくなる性質を持つ大腸ポリープです。
腫瘍性大腸ポリープのうち、悪性のものが大腸がんです。
良性のものは腺腫と呼ばれており、大腸ポリープの約8割は腺腫といわれています。
しかし、腺腫はなんらかの刺激を受けることによりがん化する恐れがあります。
ただし、腺腫ががん化する原因は現在明らかになっていません。
非腫瘍性の大腸ポリープ
非腫瘍性の大腸ポリープは、腸内の強い炎症や加齢、正常な細胞の過剰増殖などが原因となり発生する大腸ポリープです。
とくに大きいものや多発するなどの特殊なケースを除き、がん化する可能性はありません。
基本的に治療の必要はありませんが、出血などを伴う場合は切除する可能性があります。
大腸がんの原因
大腸がんの5つの主な原因について解説します。
ストレス
大腸がんの原因の1つ目は、ストレスです。
ストレスにより免疫力の低下を引き起こすことが大きな理由と考えられています。
偏食
大腸がんの原因の2つ目は、偏食です。
野菜不足による食物繊維不足が関係します。
食物繊維が不足することで起こりやすいのが便秘です。
便秘になると代謝により発生した発がん物質が大腸内に長く留まるため超粘膜に負担がかかり、がん化が進むといわれています。
肥満
大腸がんの原因の3つ目は、肥満です。
肥満により大腸がんになりやすいことには、脂肪細胞から分泌されるホルモンのレプチンが関係しています。
レプチンの血中濃度が上昇すると、大腸がんになる確率が上がります。
過労
大腸がんの原因の4つ目は、過労です。
過労はストレスの原因になり、免疫力の低下を引き起こすため大腸がんになりやすいといわれています。
糖尿病や高血圧などの疾患
大腸がんの原因の5つ目は、糖尿病や高血圧などの疾患です。
たとえば糖尿病を発症すると高血糖の状態になり、血糖値を下げるインスリンホルモンが過剰に分泌されます。
インスリンホルモンの分泌が過剰になると高インスリン血症を起こし、がん細胞を増殖させる原因となります。
大腸がんとストレス
ここでは、大腸がんの原因の1つであるストレスについて解説します。
危険因子であるストレス
ストレスは大腸がんの危険因子です。
ストレスは免疫力の低下を引き起こすのみではありません。
ストレスが原因となり、飲酒量や喫煙本数の増加、過食などの行動につながることも多いです。
このような生活習慣の乱れは生活習慣病の発症や悪化につながります。
免疫力低下や生活習慣病の発症、悪化はすべて、大腸がん発症の危険因子になります。
ストレスが原因の「過敏性腸症候群」
ストレスは、大腸がんの危険因子であるのみでなく過敏性腸症候群の原因にもなります。
過敏性腸症候群とは、腹痛や腹部の不快感、下痢や便秘などをくり返す病気です。
過敏性腸症候群の原因は、過剰なストレスによる自律神経の乱れであるといわれています。
近年、ストレスを受けやすい20~40代に急増しています。
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大腸がんの症状
続いて大腸がんに見られる6つの症状を解説します。
血便
大腸がんに見られる症状の1つ目は、血便です。
血便は、大腸がんが下行結腸やS状結腸、直腸に発症した場合によく見られる症状です。
一方、盲腸や横行結腸、上行結腸に発症した場合に見られることはまれです。
排便習慣の変化
大腸がんに見られる症状の2つ目は、便秘や下痢などの排便習慣の変化です。
排便習慣の変化は、大腸がんが下行結腸やS状結腸、直腸に発症した場合に比較的起こりやすい症状です。
一方、盲腸や横行結腸、上行結腸に発症した場合に起こることはまれです。
弁が細くなる
大腸がんに見られる症状の3つ目は、便が細くなることです。
便が細くなることは、大腸がんが下行結腸やS状結腸、直腸に発症した場合に比較的起こりやすい症状です。
一方、盲腸や横行結腸、上行結腸に発症した場合に起こることはありません。
残便感
大腸がんに見られる症状の4つ目は、残便感です。
残便感は、大腸がんが下行結腸やS状結腸、直腸に発症した場合に比較的起こりやすい症状です。
一方、盲腸や横行結腸、上行結腸に発症した場合に起こることはまれです。
貧血
大腸がんに見られる症状の5つ目は、貧血です。
貧血は、大腸がんが盲腸や横行結腸、上行結腸に発症した場合によく起こる症状です。
盲腸や横行結腸、上行結腸に発症した場合にも、比較的よく起こります。
腹痛や嘔吐
大腸がんに見られる症状の6つ目は、腹痛や嘔吐です。
腹痛や嘔吐は、大腸がんが下行結腸やS状結腸、直腸に発症した場合に比較的起こりやすい症状です。
一方、盲腸や横行結腸、上行結腸に発症した場合に起こることはまれです。
大腸がんの検査方法
大腸がんの原因や症状がわかったところで、主な大腸がんの検査方法7つを紹介します。
大腸がんの検査は、消化器内科や内視鏡内科などの内科、もしくは消化器外科です。
便潜血検査
大腸がんの検査方法の1つ目は、便潜血検査です。
便潜血検査は採取した便に試薬を使い、その変化から血便が出ているかどうかを判断する検査です。
肉眼では確認できない微量な血液を確認できます。
直腸検査
大腸がんの検査方法の2つ目は、直腸検査です。
直腸検査は、医師が指を肛門から直腸内に挿し込み、直腸内のしこりや異常の有無を調べる検査です。
医師が指の感触により判断します。
注腸造影検査
大腸がんの検査方法の3つ目は、注腸造影検査です。
バリウムと空気を肛門から注入してX線写真を撮影する検査です。
がんの正確な位置や大きさ、形、腸の狭さの程度などが判断できます。
大腸内視鏡検査
大腸がんの検査方法の4つ目は、大腸内視鏡検査です。
内視鏡を肛門から挿入し、直腸から盲腸までの大腸全体を詳しく観察します。
病変があればその一部や病変全体を採取し、病理検査をおこないます。
CT検査・MRI検査
大腸がんの検査方法の5つ目は、CT検査、MRI検査です。
CT検査はX線、MRI検査は磁気を利用し、体の内部を描き出します。
治療前に、周りの臓器へのがんの広がりや転移の有無を調べることができます。
PET検査
大腸がんの検査方法の6つ目は、PET検査です。
放射性ブドウ糖液を注射して細胞への取り込みの分布を撮影し、全身のがん細胞を検出する検査です。
ほかの検査で転移、再発の診断が確定できない場合によくおこなわれます。
腫瘍マーカー検査
大腸がんの検査方法の7つ目は、腫瘍マーカー検査です。
腫瘍マーカーとは、がん細胞やがん細胞に反応した細胞によって作られる物質です。
ただし、腫瘍マーカーの値の変化のみではがんの有無やがんがある場所などはわかりません。
また、腫瘍マーカーの値が高くならなくてもがんの可能性があります。
腫瘍マーカー検査は、主に手術後の再発や薬物療法の効果判定の補助に用いられます。
マイクロCTC検査は「間葉系がん細胞」を捉える
上記で大腸がんの主な検査方法を紹介しました。
これまで紹介した検査は、いずれも大腸がんの症状がある場合に有効です。
症状が現れてしまうころには、がんは進行していることも少なくありません。
大切なのは症状が出ていなくてもがんリスクを把握し、早期対策をおこなうことです。
大腸がんの症状で解説した症状はなくともストレスなどが多い現代には、常に大腸がんのリスクがあります。
早期発見、早期対策のためにも、マイクロCTC検査がおすすめです。
マイクロCTC検査は米国でFDA承認済みのCTC検査をさらに進化させた先端検査で、次の特徴があります。※マイクロCTC検査はFDAの承認は取っておりません。
1回の採血のみ、所要時間は約5分で血液がん以外の全身がんのリスク検査が可能
間葉系がん細胞を捉えることができる
従来の全身がん検査に比べて圧倒的な簡単さで、時間がない方でも気軽に受けられる検査です。
そして最も注目すべきは、間葉系がん細胞を捉えることができる検査であることです。
ここからは、間葉系がん細胞について解説します。
間葉系がん細胞とは?
間葉系がん細胞とは、体全体をむしばむ浸潤、転移の高い能力を持つがん細胞です。
がん細胞は、移転をしなければ部分的に切除が十分に可能です。
しかし、浸潤、転移により全身がむしばまれ、治療が困難になります。
治療を困難にする怖い浸潤、転移の高い能力を持つがん細胞が、間葉系がん細胞です。
上皮性がん細胞と上皮間葉転換(EMT)
もともとがん細胞は悪性度が低く、細胞間接着が強い上皮性のがん細胞です。
しかし、上皮間葉転換(EMT)により細胞間接着が弱まることで高い運動能力を持つ間葉系がん細胞になります。
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マイクロCTC検査で検出された場合
ここでは、マイクロCTC検査で間葉系がん細胞が検出された場合について解説します。
がんの可能性が高い
マイクロCTC検査で間葉系がん細胞が検出された場合は、がんを発症している可能性が高いです。
CTやMRI、PETなどの画像診断で詳しくがんを特定し、早期治療がおすすめです。
画像診断が可能なサイズは約1cm
画像診断で発見可能ながんの大きさは、通常1cmからです。
そのため、マイクロCTC検査で間葉系がん細胞が検出され全身検査をおこなってもがんの疑いが見つからない場合もあります。
しかし、検出可能な大きさに達しない悪制度の高い間葉系がん細胞が身体の中にある可能性が非常に高いといえます。
医師と相談し、早期の対応がおすすめです。
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まとめ
本記事では大腸がんとストレスとの関係を、大腸の構造や大腸がんの症状、原因、検査方法と併せて解説しました。
大腸がんの原因はいくつもありますが、ストレスは危険因子です。
ストレスが多い現代人は、常に大腸がんのリスクにさらされているといえます。
今回解説した大腸がんの症状に心当たりがある場合はすぐに検査が必要です。
また、たとえ症状に心当たりがなくても悪制度の高いがんが身体の中にある可能性はあります。
早期発見、早期治療のためには、悪制度の高い間葉系がん細胞を捉えることができる先端検査のマイクロCTC検査がおすすめです。
1回の採血のみ、所要時間は約5分で時間がかからないところも大きな魅力です。
ぜひマイクロCTC検査を利用して、大腸がんリスクを軽減しましょう。