マイクロCTC検査と線虫がん検査(N-NOSE)の違いとは?特徴や注意点も詳しく解説

医学の進歩とともに、画期的ながん検査が続々と登場しています。

マイクロCTC検査と線虫がん検査(N-NOSE)は、体に与える負担が非常に少なく、短時間で手軽に受けられる注目の検査手法です。

がんは日本人の2人に1人が発症すると言われますが、自身に合ったがん検査を選び、正しくリスクに対処すれば早期治癒も見込めます。

本記事では、マイクロCTC検査と線虫がん検査(N-NOSE)の違いとともに、特徴や比較ポイントについて詳しく紹介します

がん検査選びの注意点もあわせて解説するため、ぜひ参考にしてみてください。

\ 注目のがんリスク検査マイクロCTC検査 /

マイクロCTC検査をチェック

マイクロCTC検査と線虫がん検査(N-NOSE)の違い

まずは比較表から検査の違いを確認してみましょう。

比較項目マイクロCTC検査線虫がん検査(N-NOSE)
がんの検査方法採血尿検査
検査できる主ながん全身のがん(血液がんを除く)胃がん、大腸がん、肺がん、乳がん、子宮がん、すい臓がん、肝臓がん、前立腺がん、食道がん卵巣がん、胆管がん、胆のうがん、膀胱がん、腎臓がん、口腔・咽頭がん
※線虫の反応が確認されているもの
検出範囲・がん細胞の個数
・悪性度
がんリスクの高低
検査費用(1検査)198,000円14,800円
※料金はすべて税込表記です。

検査方法は体に与える負担が少なく、手軽に受けられる点で共通しています。

一方で検査精度には大きな違いがあるため、がん検査の最終目的によって納得度には大きな開きが生まれるでしょう

次項から紹介する特徴を理解し、自身に合った検査手法を選ぶ際はぜひ参考にしてみてください。

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線虫がん検査(N-NOSE)の特徴

主な特徴は次の3つです。

  • 線虫の嗅覚を利用したがん検査
  • がんリスクの高低がわかる
  • 早期発見には他がん検査と組み合わせが基本

次項より詳しい内容をチェックしていきましょう。

線虫の嗅覚を利用したがん検査

線虫は嗅覚に優れ、尿中のがんの匂いに反応する性質を持ちます。

【がんの匂いに対する反応例】

項目線虫の反応
健常者の尿尿から遠ざかる
がん患者の尿がんの匂いに反応して尿に近づく

上記のように線虫の走行行動を応用した検査が、線虫がん検査(N-NOSE)です

検査では少量の尿を採取し、線虫の反応から被験者のがんリスクを判定します

がんリスクの高低がわかる

線虫がん検査では、15種類のがんリスクをA〜E判定で提示します。

A判定ならがんリスクが低く、E判定ならがんリスクが高いという見方です。また、すい臓がん検査の場合は「低い」「中程度」「高い」の3段階判定になります。

線虫がん検査は、がんの有無を明確に提示する検査ではありません。あくまで尿中の匂いから間接的ながんリスクを判定する、簡易検査として認識しておきましょう

早期発見には他がん検査と組み合わせが基本

線虫がん検査は、がんリスクを早期発見するための入口として開発された検査手法です。

がんを診断する検査ではないため、自身でがんに罹患している可能性を判断するのは控えましょう。

公式サイトでも検査結果のみで判断せず、専門医に相談することを推奨しています

すべての検査は精度100%ではありません。だから、複数の検査を組み合わせることが重要です。

N-NOSE

なお現在のがん検査は、CTやPETなどの画像検査が主流です。最新式の検査手法として両方の検査を組み合わせたPET-CT検査を導入するクリニックもあります。

いずれも医療被ばくがあるため、それぞれの被ばく線量を理解しておきましょう。

1検査あたりの被ばく線量

  • CT検査:5〜30ミリシーベルト
  • PET検査:2〜5ミリシーベルト
  • PET-CT検査:10〜25ミリシーベルト

がん検査で医療被ばくを避けたい方は、次項から紹介するマイクロCTC検査の特徴をぜひ参考にしてみてください。

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マイクロCTC検査の特徴

マイクロCTC検査の主な特徴は次の3つです。

  • 1回5分の全身がん検査
  • がん細胞を明確に提示
  • 被ばくせずにステージⅠ未満の早期発見が可能

それぞれの詳しい内容は、次項より解説します。

1回5分の全身がん検査

マイクロCTC検査は、1回5分程度で受けられる全身がん検査です。

小さじ1杯程度の血液4ccを採血すれば、血液がん以外のがんリスクを網羅的に把握できます。検査前に造影剤を飲んだり、絶食したりする必要がなく、スケジュール調整も簡単です。

非常に短時間で終わるがん検査のため、仕事や家事、育児などのライフスタイルに支障をきたすこともないでしょう。

がん細胞を明確に提示

マイクロCTC検査は血中に漏れ出したがん細胞(CTC)を捕捉し、次の2点を提示します。

マイクロCTC検査が提示できる項目

  • がん細胞の個数
  • 悪性度が高い「間葉系がん細胞」の存在

細胞レベルでがんを捕捉するため、検査結果をもとに的確な治療方針が選択できます。

さらに特異度は94.45%を誇り、高い納得感が得られる点もポイントです

特異度はがんに罹患していない正確性を示す数値のため、検査後に誤った判断を防げるメリットがあります。

被ばくせずにステージⅠ未満の早期発見が可能

マイクロCTC検査は、放射線を使用しない安全ながん検査です。

検査精度も非常に高く、がん細胞が成長を始める約1mmの大きさから捕捉します。

従来の画像検査は約1cmの大きさにならないと、がん細胞を捕捉できない弱点がありました。この段階でがん細胞は約10億個に増殖しています。

マイクロCTC検査ならステージⅠ未満のがん細胞も捕捉可能なため、標準治療で治癒できる可能性が高められます

医療被ばくもなく、がんの超早期発見につながる検査を受けられるのは大きな強みです。

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▼関連記事:マイクロCTC検査を受けるメリット・デメリットとは?がん検査を選ぶポイントも徹底解説!

マイクロCTC検査と線虫がん検査を3つのポイントで比較

がん検査選びに悩んでいる方は、次の3点を比較してみてください。

  • がん検査から得られる納得度
  • がん検査による健康被害のリスク
  • がん検査を受けたあとの流れ

最適な検査手法を選ぶためにも、それぞれの内容を確認していきましょう。

がん検査から得られる納得度

線虫がん検査

大まかなリスクは把握できますが、がんの診断をおこなう検査ではありません

がんに罹患していること、罹患していないことを示す検査ではない旨が、公式サイトでも明記されています。

検査後の方針は専門医と相談しながら慎重に判断しましょう。

マイクロCTC検査

悪性度の高いがん細胞を直接捕捉し、個数を明確に提示するため、検査結果の納得度は高いと言えます

特異度94.45%を誇ることから、陰性・陽性反応にもとづき適切な方針が選択できるでしょう。

がん検査による健康被害のリスク

両検査とも事前準備の必要がなく、体に与える健康被害は極めて少ないです。ただし線虫がん検査は、従来の検査と組み合わせが基本になります。

診断を受けたい場合は、結果的に医療被ばくが発生する可能性も考慮しておきましょう。

マイクロCTC検査の場合は従来の検査に頼らず、血液がん以外の全身がんリスクが把握できます。採血のみでがん細胞を捕捉するため、医療被ばくもありません

がん検査を受けたあとの流れ

線虫がん検査

線虫がん検査でリスク高(D・E判定)の結果が出た場合は、次の手順を踏むことでアフターサービスが受けられます。

線虫がん検査を受けたあとの流れ

  1. オンライン面談を予約する
  2. かんたん事前問診を受ける
  3. 専門スタッフが検査結果に回答

なおリスク判定の結果は、がんの罹患を診断するものではありません。検査結果や健康状態を勘案し、専門医に相談しながら正しくがんリスクに向き合いましょう。

マイクロCTC検査

陰性の場合は、がんに罹患している可能性が極めて低いです。生活習慣に気をつけながら、定期的な検査を心掛けましょう。

陽性の場合は、悪性度の高いがん細胞が血中に漏れ出している可能性が高いです

担当医と相談しながら、免疫療法や高濃度ビタミンC療法など、先手を打った治療を進めましょう。

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がん検査を選ぶときの注意点

主な注意点は次の3つです。

  • 公式サイトの宣伝文句で安易に判断しない
  • がん検査のみでは確定診断できない
  • がん検査後の最終判断は患者に委ねられる

最適な検査手法でがんリスクと正しく向き合うためにも、それぞれの内容をぜひ参考にしてみてください。

公式サイトの宣伝文句で安易に判断しない

近年は簡易的にがんリスクを調べられる検査手法が続々と登場しています。

信憑性を高めるため、学会発表を宣伝文句にしている検査も多いですが、エビデンスには一定の不安材料が残ります。

基本的に学会は誰でも研究内容が発表できる場です。学術論文のように、各分野の専門家による厳格な審査をクリアする必要もありません。

あくまで「がん患者なら〇〇の数値が高く出るはず」のように漠然としたリスクを把握できるものにすぎないため、検査手法を選ぶ際は注意が必要です

がん検査のみでは確定診断できない

がんのリスクをPET検査やCT検査で検出できても、検査の段階で確定診断はできません。確定診断をするためには、病変を一部切除して顕微鏡で調べる生検が必要です。

しかし生検は体に与える負担が大きく、後遺症が残る可能性もあります。生検をおこなったことで、死亡事例が発生しているのも事実です。

また病変部位によっては、正確に組織を採取できるとは限りません。

上記のように、がんを取り巻く環境の中には病理診断による死亡リスクも含まれます。生検を回避するためには、確定診断に相当する精度の高い検査手法を選ぶことが大切です

がん検査後の最終判断は患者に委ねられる

切除手術をするのか経過観察するのか、検査後の最終判断は基本的に患者に委ねられます。

切除した臓器は二度と元に戻りません。一方、がんが進行している場合は早期治療が必須です。

がん検査を選ぶ際は、的確な方針を決めるための情報を入手できるのかを十分吟味して選択しましょう

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まとめ

マイクロCTC検査と線虫がん検査(N-NOSE)の違いについて紹介してきました。

手軽に受けられる特徴は共通していますが、検査精度を比較した場合はマイクロCTC検査に優位性があります。

マイクロCTC検査の優位性

  • 特異度94.45%の納得感
  • 細胞レベルでがんを捕捉
  • 画像検査、生検による健康リスクを回避

上記3点から検査後の方針も的確に選択でき、がん治療以外のリスク要因を取り除けるのは大きな強みです。

定期的に受ければ早期発見できる可能性もあるため、検査手法を選ぶ際はぜひ参考にしてみてください。

<参考文献>
N-NOSE
保健指導リソースガイド
N-NOSE よくある質問
五本木クリニック ブログ
N-NOSE よくある質問「検査結果を受け取ったらどうしたらいいですか?
いちばん早期に見つける最新がん検査 P56
N-NOSE 安心アフターサービスの流れ
いちばん早期に見つける最新がん検査 P65
いちばん早期に見つける最新がん検査 P66

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