肺がんは、日本人のがん死亡数の1位です。※1
死亡数が高い理由として、肺がんは初期の自覚症状が現れにくく、また、進行した場合も特有の症状がないため、発見が遅れるケースが多いことが考えられます。
肺がんの早期発見には、胸部CT検査が非常に有効です。
本記事では、胸部CT検査の概要をはじめ、検査費用・時間、レントゲン(X線検査)と異なる点などを詳しく解説します。
タバコを吸う方や肺がんの家族歴がある方、有害物質にさらされる環境下にいる方は、肺がんのリスクが高いです。症状がなくとも定期的に胸部CT検査を受診しましょう。
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胸部CT検査とは?

胸部CT検査とは、X線を用いて、肺や心臓、気管・気管支、縦隔などの、胸部全体を詳しく調べる検査です。
肺がんをはじめとする肺疾患や、狭心症や心筋梗塞を代表とする心疾患などの発見が可能です。
胸部CT検査には、「造影CT検査」と「単純CT検査」の2種類があり、疑われる病変や検査する部位に応じて選択します。
はじめに、胸部CT検査の検査方法と費用・時間を紹介します。
検査の方法
胸部CT検査は、X線を照射して人体の断層画像を撮影し、コンピューターで解析する検査方法です。
CT装置には、X線を照射するX線管の反対側に「検出器」が備わっており、人体を通過したX線の信号を受け取りながら、コンピューターに画像データを送信しています。
得られた画像からコンピューターで人体の輪切りの断層像を再構築し、体内を立体的に把握して病変の発見につなげています。
検査は、寝台に寝ていれば終了するため、痛み・苦痛はほぼありません。
通常、仰向けの状態でおこないますが、検査部位により体の向きを変えたり、一時的に息を止めたり、検査技師の指示に従う必要があります。
造影剤を使用する場合は、採血で腎機能を評価したうえで、造影剤を注入するために点滴の針を刺入し、造影剤を注入しながら検査をおこないます。
必要な費用・時間
胸部CT検査の費用・時間は、下記のとおりです。
費用(保険診療) | 費用(自由診療) | 所要時間 | |
---|---|---|---|
造影CT検査 | 9,000~12,000円 | 30,000~40,000円 | 15~30分 |
単純CT検査 | 6,000~8,000円 | 20,000~27,000円 | 5~10分 |
(参考:AIC画像検査センター|検査料金について)
胸部CT検査の費用は、医療機関により異なります。また、造影CT検査で使用する造影剤の種類により負担額が変わることもあります。
何らかの症状があり、医師が必要と判断した場合、胸部CT検査は保険が適用されますが、健康診断のオプション検診や人間ドックなどで受診する際は、完全実費です。
CT検査自体の所要時間は、5~10分程度です。造影CT検査は、事前の血液検査や造影剤を注入するために血管に針を刺入することから、30分ほどかかる場合があります。
胸部CT検査で肺がんがわかる?

胸部CT検査による肺がんの検出感度は、93〜94%と非常に高く、肺がんの発見につながることがわかっています。※2※3
また、早期がんに該当するステージ1期の肺がんの発見率は60~80%です。アメリカ癌協会によると、胸部CT検査により、肺がんの死亡率が46.5%減少したことが報告されています。※4※5
次章では、胸部CT検査の特徴を詳しく解説します。
レントゲン(X線検査)との違い
胸部CT検査とレントゲン(X線検査)の違いは、下記のとおりです。
胸部CT検査 | レントゲン(X線検査) | |
---|---|---|
撮影方法 | 360度方面からX線を照射 | 一方向からX線を照射 |
画像データ | 立体的な断面画像 | 2次元(平面)画像 |
肺がんの検出感度 | 93〜94% | 60~80% |
早期肺がんの発見率 | 60~80% | 30~40% |
レントゲン(X線検査)は、一方向からX線を照射し、肺の平面画像を作成して異常を調べる検査です。骨や血管、臓器が重なっている部位の病変は、発見が難しい場合があります。
また、小さな病変を見落とすケースも多く、2cm未満の肺がんの79%は検出されないといわれています。※6
一方、胸部CT検査は、350度方面から連続的にX線を照射するため、より精密な診断が可能です。レントゲンに映らない小さな病変や早期の肺がんの発見につながります。
肺がん以外の病気も見つけられる
胸部CT検査は、肺がんはもちろん、下記の病気の発見にも役立ちます。
- 肺炎
- 肺結核
- 気胸
- 肺気腫
- アスベスト肺
- 気管支拡張症
- 狭心症
- 心筋梗塞
- 胸部大動脈瘤
- 縦隔腫瘍
胸部CT検査では、人体を輪切りにしたような立体的な断面画像が得られるため、胸部全体を隅々まで調べることが可能です。
そのため、肺疾患以外にも、心臓や血液の病気が見つかるケースも少なくありません。
放射線被ばくする
胸部CT検査には、放射線被ばくのリスクがあります。
がんの発症には、放射線被ばくの関与が認められていますが、100mSv以下であれば大半は発症率・死亡率に影響しません。※7
胸部CT検査の被ばく量は、5~30mSv程度と非常に低線量です。放射線により被ばくした細胞は、自己修正で回復して正常な細胞に戻ります。
そのため、1回の胸部CT検査による健康被害はほぼないと考えてよいでしょう。
必要以上に胸部CT検査による被ばくを恐れると、病気の発見が遅れる可能性があります。医師が必要と判断した場合は、胸部CT検査を受診し、病気の早期発見を目指しましょう。
胸部CT検査をおすすめできる方

肺がんが疑われる症状や家族歴がある方、職業性肺疾患のリスクが高い方は、病気の早期発見・早期治療のために、胸部CT検査をおすすめします。
また、喫煙者やタバコの煙を吸う環境にいる方も、定期的に胸部CT検査を受診しましょう。
胸部CT検査はX線を使用するため、一部の方は受診できない場合があります。
次章では、胸部CT検査をおすすめする理由と、受診できない方の特徴を紹介します。
おすすめできる方
胸部CT検査は、下記の方におすすめです。
- 咳・痰が長引く方
- タバコを吸う方・タバコの煙を吸う環境にいる方
- 肺がんの家族歴がある方
- 50歳以上の方
- 有害物質にさらされる可能性がある職業の方
長引く咳・痰、胸の痛みや息苦しさなどの症状は、肺がんをはじめとする肺疾患や、喘息・気管支拡張症などの気管支疾患が疑われるため、胸部CT検査で原因を調べましょう。
タバコは、肺がんの原因の一つです。喫煙者は、男性で4.4倍、女性で2.8倍、肺がんになりやすく、タバコの煙を吸う環境にいる受動喫煙者も、肺がんのリスクが1.3倍ほど高くなります。※8※9
肺がんの発症には、遺伝子的要因は認められていません。しかし、環境や体質により、肺がんになる可能性があり、肺がんの家族歴がある方の発症リスクは約2倍です。※10
肺がんは、50歳から急激に増えはじめ、年齢とともに増加します。そのため、50歳を過ぎたら定期的な胸部CT検査が大切です。※11
そのほか、石綿(アスベスト)、粉じんなどの有害物質を吸入する職業の方は、職業性肺疾患を経て肺がんを発症するケースが少なくありません。
症状がない場合でも、溶接工や石材業・石工、炭焼き、採石、採鉱、窯業、金属精錬などの職歴がある方は、定期的に胸部CT検査を受診しましょう。
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検査を受けられない方
胸部CT検査は、下記に該当する方は受診できない場合があります。
- 妊娠中・または妊娠の疑いがある方
- 体内に精密機器が埋め込まれている方
胸部CT検査で使用するX線は、お腹のなかの赤ちゃんに悪影響を与える可能性があります。
とくに、妊娠15週までは、胎児の死亡や奇形、神経障害などを引き起こす恐れがあるため、胸部CT検査は受診できません。
がんの疑いがあり、検査の必要性が高い場合は、胎児の被ばくの影響が最も少ない28週以降に実施します。
また、授乳中の方で造影CT検査を受ける場合、検査後48時間は授乳を避けてください。
そのほか、X線は精密機器の誤作動を引き起こす恐れがあるため、心臓ペースメーカーや除細動器などが体内に埋め込まれている方は、胸部CT検査が受けられない場合があります。
肺がんの早期発見にマイクロCTC検査がおすすめ

マイクロCTC検査は、肺がんをはじめ、全身のがんの早期発見に有効な血液検査です。
ここからは、マイクロCTC検査の特徴・魅力を詳しく紹介します。
マイクロCTC検査の特徴
マイクロCTC検査の特徴は、下記のとおりです。
- 血液検査のみで全身のがんリスクが判定できる
- 1回5分の短時間で検査が終了する
- 事前準備の必要や体の負担がない
- 従来の検査方法より超早期にがんのリスクがわかる
マイクロCTC検査は、血中に漏れ出したがん細胞のみを直接捉える血液検査です。
1回5分の採血のみで全身のがんリスクを判定するため、食事制限や検査薬を投与する必要はありません。また、医療被ばくの心配もないため、体の負担が少ない検査といえます。
従来の検査では、1cm未満の小さながんは発見しにくく、見落とされるケースも少なくありません。
一方、マイクロCTC検査は、増殖を開始した段階のがん細胞を直接キャッチするため、1cm未満のがんの発見を可能にします。
がん細胞を高い精度で検出
マイクロCTC検査は、特異度94.45%を誇る、非常に高い精度の検査です。陽性の場合、ほぼ確実にがん細胞が体内に潜んでいることがわかり、早期治療につながります。※12
また、マイクロCTC検査で捉えるがん細胞は、浸潤・転移する可能性がある、悪性の高い「間葉系がん細胞」のみです。
悪性度の低いがん細胞は検出しないため、不必要な検査や治療が避けられるメリットもあります。
そのほか、マイクロCTC検査はがん細胞の個数も明示できるため、がんの進行度や再発の有無を調べることも可能です。
アフターフォロー体制が充実
マイクロCTC検査は、アフターフォローにも力をいれており、陽性判定を受けた方を対象に、電話またはオンラインを通じて無料相談を実施しています。
無料相談は、マイクロCTC検査センター長、および代々木ウィルクリニック院長の太田医師が担当し、検査結果の詳しい説明や、専門医・医療機関の紹介などをおこないます。
また、相談後に画像検査や内視鏡検査などを受診しても、がんが見つからなかった場合は、再度、無料相談が可能です。
がん細胞が検出された方は、一人で抱え込まずに無料相談を活用しましょう。
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まとめ

本記事では、胸部CT検査の概要・費用・時間やレントゲン(X線検査)との違い、胸部CT検査で発見できる病気などを詳しく解説しました。
胸部CT検査は、肺がんの発見率が非常に高い検査です。そして、がん以外の肺疾患、心疾患などの早期発見にもつながります。
長引く咳・痰などの症状がある方はもちろん、肺がんのリスクが高い喫煙者・受動喫煙者、50歳以上の方、肺がんの家族歴がある方は、胸部CT検査を受診しましょう。
肺がんをはじめ、全身のがんリスクを手軽に調べたい方には、マイクロCTC検査がおすすめです。
マイクロCTC検査は、1回5分の採血のみで悪性度の高いがん細胞のみを捉える、高精度の血液検査です。
従来の検査と比べて非常に早い段階でがんリスクがわかるため、定期的に検査を受けて、がんの早期発見・早期治療を目指しましょう。
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〈参考サイト〉
※1:国立がん研究センター がん統計|最新がん統計
※2:肺がんとともに生きる|肺がんの検査
※3、※4、※6:厚生労働省 審議会・研究会等|胸部レントゲンを含む検診のメリット、デメリットについて
※5:PubMed|肺がんのCT検査による死亡率低下のモデル化
※7:環境省|低線量率被ばくによるがん死亡リスク
※8:国立がん研究センター がん情報サービス|肺がん 予防・検診
※9:e-ヘルスネット(厚生労働省)|受動喫煙 – 他人の喫煙の影響
※10:国立がん研究センター がん対策研究所|肺がん家族歴と肺がん罹患との関連について※11:国立がん研究センター がん統計|肺
※12:マイクロCTC検査 | 血中のがん細胞を捕捉するがんリスク検査