CTC検査とは?循環腫瘍細胞の捕捉やがんを早期発見する仕組みについて解説

近年、「がんは治る時代」といわれていますが、そのためにはできる限り早くがんを見つけることが重要です。

しかし、巷にはさまざまな検査方法があり、どの検査を受けたらよいかわからない方もいるでしょう。

本記事では、がんの超早期発見に役立つCTC検査について詳しく解説します

がんをいち早く発見し、身体的・精神的・経済的な負担が少ない治療につなげるためにも、ぜひ参考にしてください。

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CTC検査とは?

CTC検査とは、がんの再発の早期発見手段として、アメリカの政府機関「FDA(食品医薬品局の略称)」に承認されている血液検査です。

世界的に増加しているがんの患者数・死亡数に歯止めをかけるべく、先進国のさまざまな医療現場で導入されています。※1

次章では、CTC検査に関する情報をお伝えします。

CTC検査を検討中の方はもちろん、これまでCTC検査の存在を知らなかった方も、ぜひ参考にしてください。

血液中を循環するがん細胞「CTC」

がん細胞は、増殖しはじめると独自の新生血管をつくり、酸素や栄養を取り入れながら成長を図り、全身を巡ることがわかっています。

その全身を循環する腫瘍細胞が、CTC(Circulating Tumor Cells)です。

CTCは、血流にのってさまざまな臓器に転移するため、がんの進行度に深く影響を与えます

また、がんを切除しても血液中にCTCが残っている場合は、再発のリスクが増加します。

CTC検査の仕組み

CTC検査は、血液中を循環するCTCを検出する血液検査です。採取した5~10ml程度の血液から、赤血球・白血球を除去し、CTCを特定します。

CTCは血液1mlあたり数個~数十個程度しか存在しません。※2

そのため、フィルタリング技術や遠心分離法で、採取した血液検体のCTCを濃縮したうえで、蛍光標識や免疫染色などの抗体を用い、CTCを検出します

検出されたCTCのタイプ・数量を分析し、がんのリスク評価をはじめ、診断や治療方針の決定につなげます。

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CTC検査で何が診断できる?

CTC検査は、次の診断に有用です。

  • がんの超早期発見
  • がんの進行度の把握
  • 再発・転移の状況

次章では、それぞれの強みについて詳しく解説します。

がんの超早期発見

CTC検査は、増殖を開始した微細ながん細胞を検出するため、がんの超早期発見に役立ちます。

生まれたばかりのがん細胞が1cmの大きさになるまで約10~15年かかりますが、1cmのがん細胞が2cmに成長するまでに1年半~2年もかかりません。※3

1cmを超えたがん細胞の細胞数は、10億個以上にも及び、急速に進行するため注意が必要です。※4

しかし、従来の画像検査では1cm未満のがん細胞を見つけることができません。

がんの超早期発見を目指し、適切な治療につなげるためには、従来の検査より非常に早い段階でがん細胞を検出するCTC検査がおすすめです。

がんの進行度

血液中のCTCは、がんの進行度を把握する指標の一つです。

一般的に、CTCの数が少ない場合、がん細胞は封じ込められている状態であるため、がんは進行していないと評価されます。

一方、CTCの数が多いほど、がん細胞は活発に活動していることがわかり、「進行がん」として他の臓器に転移している可能性が高いです。

がんの治療法は、進行度に応じて決定します。CTC検査は、がんの治療法を選択するうえで、重要なツールといえるでしょう。

また、がん治療の効果を確認するうえでも、CTC検査は有用です。

再発・転移の状況

がんの治療後にCTC検査を受けることで、がんの再発・転移の前兆を把握できます。

万が一、がんが再発・転移した場合でも、早期であれば治療の選択肢が増え、根治も可能です。

手術でがんが発症した部位を完全に切除した、あるいは化学療法、放射線療法などでがん細胞を死滅させた場合でも、目に見えない小さながん細胞が残っている可能性があります。

がんの治療を受けたあとも、定期的にCTC検査を受け、がんの再発や転移のリスク・状況を確認して適切な治療につなげましょう。

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CTC検査の流れ・費用相場

現在、多くの医療機関でCTC検査を導入しており、予約方法や手順、費用はさまざまです。

次章では、一般的なCTC検査の流れと費用の相場を紹介します。CTC検査に興味ある方は、ぜひ参考にしてください。

検査方法

CTC検査の流れは、次のとおりです。

  • 予約
  • 採血
  • 結果説明

CTC検査を受ける際は、事前予約が必要です。必ず、予約フォームやメール、電話などで予約をしたうえで、検査を受けましょう。

検査当日は、受付を済ませたあと問診票を記入し、CTC検査に関する説明を受けます

医師・看護師の指示に従い、診察室で10~20ml程度の採血をして検査は終了です。

検査後、約1週間程度で結果が出ます。医師が結果説明をおこなうため、再来院が必要です。追加検査や医療機関の紹介などを提案される可能性があります。

費用相場

CTC検査は、保険適用外であり自由診療になります。

費用は医療機関により大きく異なります。※5※6

別途、初診料やカルテ作成料などの費用が発生する場合もあるため、予約時に確認しましょう

また、がんの既住歴がない方のみが受けられる検査や、がんの治療方針を決定するための検査、再発予防として実施する検査など、目的別の料金プランが用意されていることもあります。

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CTC検査を受ける際の注意点

CTC検査には、いくつかの注意点があります。

納得したうえで検査を受けるために、事前に注意事項を把握しましょう。

副作用のリスクがある

CTC検査は、体の負担が少ない血液検査ですが、採血にともない次の副作用が起こる可能性があります。

  • 内出血やしびれ
  • めまい・気分不良
  • 意識消失

腕の静脈から採血する際、血管の外に血液が漏れることで内出血が起きたり、針を刺す部位付近の神経が損傷してしびれが生じたり、一時的な副作用がみられるケースがあります。

また、採血をきっかけに、副交感神経の一つである迷走神経が緊張状態になり、めまいがする、気分が悪くなる、意識を失うなどの症状が現れる場合があります

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マイクロCTC検査は従来より品質・精度が向上

株式会社セルクラウドのマイクロCTC検査は、従来のCTC検査より、高い品質と精度を実現した画期的な検査です。

世界有数のがん研究治療施設である、アメリカの「MDアンダーソンがんセンター」が開発した抗体を用い、血中に漏れ出した悪性度の高いCTCを捉えて個数を明示します。

ここからは、マイクロCTC検査の特徴・魅力を紹介します。

マイクロCTC検査の特徴

マイクロCTC検査の特徴は、次のとおりです。

  • 悪性度の高いがん細胞をキャッチ
  • 特異度94.45%の高精度※7
  • 国内初の自社検査センターを整備

がんが最も恐れられているのは、浸潤・転移です。

従来のCTC検査では、浸潤・転移せずに体の表面(上皮)に留まっている上皮性がん細胞しか捕捉できません。

マイクロCTC検査は、浸潤・転移の能力を持つ、悪性度が高い間葉系がん細胞のみを捉えることが可能であり、検出精度は特異度94.45%を誇っています。※8

また、これまでのCTC検査は、採取した血液を海外の検査センターに輸送する必要があり、時間とともに血液が劣化して分析精度が低下する課題がありました。

マイクロCTC検査は、採血後すぐに国内の検査センターで分析ができるため、高い検査精度を実現しています。

アフターフォローが充実

「もしも、検査でがん細胞が検出されたら」と、不安になる方もいるでしょう。

マイクロCTC検査は、アフターフォローにも力を入れており、無料相談を実施しています

無料相談は、代々木ウィルクリニックの院長およびマイクロCTC検査センター長の太田医師が担当します。詳細は下記のとおりです。

  • 予約方法:電話(代々木ウィルクリニック 03-5990-6182)
  • 相談時間:最大30分間(9~12時、13~19時)
  • 相談方法:電話、遠方の方にはオンライン面談に対応

マイクロCTC検査の検査結果についての説明はもちろん、専門医や医療機関の紹介も可能です。

なお、カルテ作成料金として初診料3,300円(税込)が別途かかります。※9

全国のクリニックで検査可能

マイクロCTC検査は、全国の提携クリニックで検査が可能です。

現在、41都道府県・138院がマイクロCTC検査を導入しています。対応エリアは下記のとおりです。

エリア都道府県 ※( )はクリニック数
北海道北海道(5)
東北青森県(2)、岩手県(3)、宮城県(3)、山形県(1)、福島県(1)
関東東京都(54)、神奈川県(6)、埼玉県(7)、千葉県(2)、茨城県(3)、群馬県(1)、栃木県(3)
東海静岡県(4)、愛知県(5)、三重県(1)
甲信越・北陸山梨県(3)、新潟県(1)、福井県(2)、長野県(2)、富山県(2)、石川県(1)
関西大阪府(20)、兵庫県(10)、京都府(7)、滋賀県(3)、和歌山県(3)
中部・四国鳥取県(2)、広島県(2)、山口県(1)、徳島県(2)香川県(1)、愛媛県(1)、高知県(2)
九州・沖縄福岡県(6)、佐賀県(3)、熊本県(1)、大分県(2)、宮崎県(2)、鹿児島県(1)、沖縄県(1)
※2024年9月現在(参考:マイクロCTC検査|クリニック一覧

引っ越し、転勤などでお住まいが変更になった場合でも、全国で同じ高精度な検査が受けられます。

マイクロCTC検査公式サイトでは、クリニックの検索はもちろん、採血予約や決済、検査結果の確認まで一貫しておこなえます。

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CTC検査に関するよくある質問

最後に、CTC検査に関するよくある質問を紹介します。

同じような疑問を抱いている方は、ぜひ参考にしてください。

CTC検査で乳がんを早期発見できる?

CTC検査は、がん細胞が増殖を開始した時点で検出が可能であるため、乳がんの早期発見に有用です。

また、乳がんの再発・転移の兆しをいち早く察知し、適切な治療へつなげることも期待できます

乳がんの初期は無症状であるケースが多く、がんが1cm以上に成長しない限り、しこりとして触れません。

また、乳がん検診で用いるマンモグラフィ検査や超音波検査も同様に、1cm未満の小さながんの発見は難しいとされています。

乳がんを早期のうちに見つけるためには、定期的にCTC検査を活用するとよいでしょう。

CTC検査の信憑性は?

CTC検査は、がんの発症・転移の可能性に有用な検査ですが、単独でがんを確定するものではありません。

万が一、陽性判定が出てもがんではないケースがあり、また、がん細胞が検出されなくとも、体内にがんが潜んでいる場合もあります

CTC検査のがん細胞の捕捉率は、セルサーチ法で61%、微小流路デバイス法で90%といわれており、高精度を誇るマイクロCTC検査の特異度でも94.45%で、100%ではありません※10※11

CTC検査をおすすめできる方は?

CTC検査は、下記の方におすすめです。

  • 短時間で全身のがんリスクを調べたい方
  • 体の痛みや負担が少ない検査を受けたい方
  • 副作用や医療被ばくのリスクを減らしたい方

通常、全身のがんを調べるためには検査に半日~1日の時間がかかるため、仕事を休んだり、家事・育児を代行してもらったりと、時間を確保する必要があります。

CTC検査は採血のみで検査が終了するため、仕事・家事・育児に忙しい方におすすめです。

検査を受けるうえで、薬剤の服用・投与や検査時の苦痛はなく、また、医療被ばくの心配も不要です。

低侵襲な検査を受けたい方は、CTC検査を検討しましょう。

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まとめ

本記事では、CTC検査の概要をはじめ、検査の流れや費用の相場、注意点を解説しました。

CTC検査は、がんの早期発見に重要なツールとして、さまざまな医療現場で導入されています。

また、がんの進行度、再発・転移の状況をいち早く確認するためにも、CTC検査は非常に有用です。

より高品質・高精度な検査を受けたい方には、マイクロCTC検査がおすすめです。

マイクロCTC検査は、悪性な間葉系がん細胞のみを特異度94.45%で捉え、全身のがんリスクを明確にします。※12

国内に迅速な検査体制を整えているほか、検査後のフォローにも力を入れているため、納得感・安心感が得られます。

マイクロCTC検査を活用し、がんの早期発見はもちろん、がん治療の効果や再発リスクを把握しましょう。

〈参考サイト〉
※1:サステナビリティ:オリンパス|世界におけるがん患者数の動向
※2:日本遺伝子研究所|血中循環腫瘍細胞(CTC)測定
※3:がん対策推進企業アクション|早期がんを発見できる時間
※4:がん治療セカンドオピニオン|がん発生メカニズム
※5:医療法人社団良凰会 東京がんリクニック|CTC検査
※6:医療法人 再生未来|がん免疫治療 各治療の概要と治療費
※7、※8、※11、※12:マイクロCTC検査|マイクロCTC検査とは
※9:マイクロCTC検査|検診の流れ
※10:一般社団法人 日本先進医療臨床研究会|CTC検査(微量流路デバイス法)

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